2020.04.21
【医師監修】ニキビについて正しく知ろう!ニキビYES/NOクイズ-その①
Doctor's column


突然ポツッとできるニキビ。
痛いし目立つし、困ってしまいますよね。
ニキビはなぜできてしまうのでしょうか?
また、ニキビができたらどうすればよいのでしょうか?
今回は、「ニキビ」に関する知識をクイズ形式で前半後半に分けて解説します!
Q1.ニキビの原因は皮脂だから、乾燥肌にはできない?
ニキビの主な原因は
・過剰な皮脂分泌
・毛穴の出口がとじてしまうこと
・ニキビの原因菌「アクネ菌」の増殖
の3つ。
ターンオーバーが滞ることで毛穴が詰まってしまってニキビができることもあるので、乾燥肌でもニキビはできます。
乾燥肌だからニキビができない!と油断するのは禁物です。
Q2. ニキビの原因菌はニキビのない人の肌にもいる?
ニキビのない人の肌にも、ニキビの原因菌であるアクネ菌は存在しています。
アクネ菌は普段は肌に悪影響を及ぼしません。
むしろ、皮膚を弱酸性に保ったり、保湿に役立つ成分をつくり出したりと一生懸命働いています。
ただ、数が増えてしまうと炎症を起こしてニキビの原因となります。
Q3. ニキビは潰すと早く治る?
ニキビを潰すと治りが遅くなるだけでなく、跡にも残りやすくなるので絶対にNG!
赤いニキビは炎症が起きてる状態。
そこに刺激を与えてしまうと炎症はさらに悪化し、治りが遅くなるだけでなく、跡にも残りやすくなります。
「自分で針でつつく」という人もいますが、ばい菌などが入る恐れがあるため絶対にやめてくださいね。
Q4. ニキビができたときは頻繁に洗顔したほうがいい?
いつも以上に洗顔をする必要はありません。
過度な洗顔はむしろ肌への刺激となりますので、朝と夜の洗顔でOK。
大切なのは、洗顔の回数ではなく、洗顔のやり方なんです。
ゴシゴシと力を入れてこするのではなく、優しく洗うことを心がけてくださいね。
また洗顔料は、特に洗浄力が高いものやスクラブ入りのものではなく、うるおいを守って優しく洗い上げるタイプのものを選びましょう。
Q5. チョコレートを食べ過ぎるとニキビができやすくなる?
“チョコレートやナッツ類を食べるとニキビができやすくなる”と言われることもありますが、実はその根拠はありません。
皮膚科学会としては、特定の食べ物を一律に制限することはしていません。
ただ、極端な偏食は避けて、バランスの良い食生活をすることを推奨しています。
どんな食べ物も、食べすぎは良くない、ということですね。
監修いただいた先生
田辺 和美 先生
慶應義塾大学医学部卒業、真皮エラスチン研究において医学博士号取得。
日本皮膚科学会認定 皮膚科専門医。
ニキビやアレルギーなどの皮膚疾患から女性特有の肌の悩みや美容に関する相談まで幅広く対応。
薬による治療だけでなく、食生活やライフスタイルの改善アドバイスにより、根本的な治療を目指す。
タナベ皮フ科クリニックHP
インタビュアー/ライター
関西学院大学理学部卒業後、化粧品メーカーにおいて研究・開発に従事。
その後、化粧品の商品企画・マーケティングへと転身。
2018年、これまで培った化粧品や美容の知識を発信するべく、ライターとして独立。
All About Beauty 公式ガイド。
