2020.04.28
【医師監修】ニキビについて正しく知ろう!ニキビYES/NOクイズ-その②
Doctor's column


突然ポツッとできるニキビ。
痛いし目立つし、困ってしまいますよね。
ニキビはなぜできてしまうのでしょうか?
また、ニキビができたらどうすればよいのでしょうか?
今回は、「ニキビ」に関する知識をクイズ形式で前半後半に分けて解説します!
Q6. 肌のざらつきはニキビができるサインである?
ニキビの発生段階は、大きく4つに分けられます。
その最初の段階が「微小面皰(びしょうめんぽう)」というニキビになる前の状態。
微小面皰は毛穴が狭くなってしまった状態で、触ると肌のざらつきとして感じられますが、目で見てもわからず、痛みもありません。
さらに状態が進行し、毛穴が閉じてしまった状態が、面皰(めんぽう)です。
色が白く、ポツッとしています。
これも肌のざらつきとして感じられ、炎症のないニキビですが、面皰をニキビと認識している人は少ないようです。
ですので、肌にざらつきを感じたら、ニキビケアを始めるのが大切です。
Q7. ニキビができたときはメイクはしないほうがいい?
と言いましたが、正しくは「必ずしもYESではない」となります。
Q3でも記述しましたが、ニキビに刺激を与えるのは避けるべきなので、メイクは極力しないことが望ましいのは確かです。
しかし、現代のおとなの女性にそれは無理ですよね。
また紫外線や大気汚染物質からも肌を守ってあげる必要もあります。
ですので、ニキビができたときは、ニキビケア機能のある日焼け止めやBBクリームなどでカバーしてあげるとよいですね。
Q8. ニキビができやすい人は「ノンコメドジェニックテスト済み」と書かれた化粧品を選ぶとよい?
ノンコメドジェニックとは、コメド(=ニキビの初期段階)のもとになりにくい処方でつくられた化粧品という意味です。
化粧品の中には、毛穴を刺激してコメドをつくりやすくしてしまったり、アクネ菌のエサになってしまったりするものもあります。
「ノンコメドジェニックテスト」とは、ニキビを誘発する製品でないかどうかを、実際に人の皮膚を使って評価するテストで、ある一定の基準にクリアした化粧品だけ「ノンコメドジェニックテスト済み」と表示することが可能です。
ニキビを予防するためだけでなく、ニキビ治療中のスキンケアとしてもおすすめです。
Q9. ニキビ体質は遺伝する?
ニキビは、日本人の9割以上の人が経験する皮膚疾患。
そのため、家族のなかにニキビがいるのは普通のこと。
つまり、「遺伝」というよりもほとんどの人がニキビができる可能性があるということ。
遺伝に関してはあまり気にしなくても大丈夫です。
Q10. 皮膚科に行くのはニキビがひどくなってからで大丈夫?
ニキビは正しいケアをしないと、どんどん悪化してしまいます。
ニキビに気づいたら、できるだけ早く皮膚科を受診しましょう。
今は保険内診療でも、効果の高い塗り薬を処方することができるので、早く治したいのであれば、すぐに皮膚科を受診することをおすすめします。
監修いただいた先生
田辺 和美 先生
慶應義塾大学医学部卒業、真皮エラスチン研究において医学博士号取得。
日本皮膚科学会認定 皮膚科専門医。
ニキビやアレルギーなどの皮膚疾患から女性特有の肌の悩みや美容に関する相談まで幅広く対応。
薬による治療だけでなく、食生活やライフスタイルの改善アドバイスにより、根本的な治療を目指す。
タナベ皮フ科クリニックHP
インタビュアー/ライター
関西学院大学理学部卒業後、化粧品メーカーにおいて研究・開発に従事。
その後、化粧品の商品企画・マーケティングへと転身。
2018年、これまで培った化粧品や美容の知識を発信するべく、ライターとして独立。
All About Beauty 公式ガイド。
