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2021.12.24

教えてドクター! 手肌に関するお悩み解決 -しもやけ・手湿疹の原因と対処法-

Doctor's column

ハンドケア_イメージ ハンドケア_イメージ

毎日の手洗いや消毒、水仕事などで荒れがちな手肌。
特に冬は乾燥やカサつきだけでなく、“しもやけ”や“手湿疹”に悩まされる方も多いのでは?
今回は “しもやけ”と“手湿疹”について、タナベ皮フ科クリニックの院長である田辺 和美先生に教えていただきました!

田辺和美
 

しもやけの原因と対策・予防法



―冬になると起こる手のトラブルといえば“しもやけ”ですが、しもやけはどうして起こるのですか?

繰り返す寒冷刺激や湿潤により血液の流れが悪くなり、炎症を起こした状態です。
医学的には「凍瘡(とうそう)」とよびます。

身体の抹消部の血液の流れが悪くなりやすいため、手指だけでなく、耳たぶや鼻先もしもやけになりやすい部分です。

―確かに、寒い場所に長時間いたりすると耳たぶが赤紫っぽくなって痛がゆくなることがあります。

それはきっとしもやけですね。
しもやけの症状は、皮膚の色が赤~赤紫っぽく腫れ、痛みやかゆみが伴います。
ひどくなると水ぶくれ、ただれが起こり、皮膚の深い部分まで傷ついてしまいます。
なので「たかが“しもやけ”」と甘く見るのは厳禁です。

―知らず知らずのうちにひどくなることがあるのですね。では、しもやけになった場合どうすればよいのでしょうか?

温めることが大切です。ただ、急に温めるとかゆみが増してしまうので、少しずつ温めることが大切です。
38℃くらいのお湯と5℃くらいの冷たい水を用意し、交互に患部を浸しましょう。

温め方イメージ

ひどい場合やなかなか治らない場合は、皮膚科を受診するのもおすすめです。
皮膚科では、しもやけの程度に応じてビタミンEやヘパリン類似物質、ステロイド軟こうなどの塗り薬やビタミンEなどの内服薬、漢方薬(当帰四逆加呉茱萸生姜湯:トウキシギャクカゴシュユショウキョウトウ)などが処方されます。

―冷えが原因であれば温めればいいのかな、と思ったのですが、少しずつ温めることが大切なのですね。しもやけを予防するために気をつけることはありますか?

入浴や食生活に気をつけて、全身の血流をよくすることが大切です。巡りをよくするようなマッサージもおすすめです。

雨や雪で手袋が濡れたまま、また靴が濡れたまま長時間放置してしまうとしもやけになりやすいので注意が必要です。
濡れた手袋や靴下はなるべく早く脱いで、手や足をきれいに洗い、よく水分を拭き取って乾いたものに替えましょう。

毎年、しもやけになりやすい方は、秋ごろから春先まで、ビタミンEや漢方薬(当帰四逆加呉茱萸生姜湯)を服用することもあります。毎年しもやけができて困っている方は、できる前に皮膚科で相談してみるのもおすすめです。

 

手湿疹の原因と対策・予防法



―手のトラブルの1つに“手湿疹”がありますが、手湿疹とは何ですか?

手湿疹とは、手に起こる湿疹性の病変のことで、「乾燥型」・「湿潤型」、そしてその2つが混じった「混在型」の3種類があります。

乾燥型は皮膚がポロポロと剥けたり、皮膚表面に亀裂が入ったり、指紋がなくなったりという症状が起こります。

一方で湿潤型は、皮膚にブツブツや小さな水ぶくれができたり、赤くなったり腫れたりします。

手湿疹の原因としては、
□ 内因性:アトピー素因や多汗、体調など
□ 外因性:洗剤や石けん、ゴム、金属、染毛剤などの刺激
が考えられています。

―原因も複雑なのですね。手湿疹ができた場合はどうすればよいですか?

まずは保湿を徹底しましょう。

手の保湿

そして、手湿疹の原因となる外因性の刺激を極力避けることも重要です。
症状がひどい場合は皮膚科を受診しましょう。炎症がひどければステロイド外用剤、かゆみがひどい場合は抗アレルギー剤の内服治療など、症状にあわせた治療が行われます。

また、アレルギー性の手湿疹の場合、パッチテストでアレルゲンを特定して、そのアレルゲンに接触しないようにすることで改善・治癒することもあります。
手湿疹を繰り返す、ずっと治らないといった場合も、皮膚科医に相談するのがおすすめです。

―ひどい場合は早めに皮膚科に相談したほうがよいのですね! 手湿疹を予防することはありますか?

手への負担を減らすことが大切です。特に最近は、新型コロナウイルス感染症に伴い、手洗い・消毒の回数が増え、手湿疹に悩む方も増加していると感じています。手洗いと消毒はなかなか回数を減らすことは難しいですがその他にできることから始めましょう。

例えば、

・熱いお湯は皮膚のうるおいを奪ってしまうので、手洗いや洗髪の際の水温はぬるめに設定する
・食器洗いや清掃などの水仕事を行う際は、綿手袋をしてからゴム手袋をする
・日常の作業時も、できるだけ綿手袋を使用する
・手洗いや水仕事の後は必ずその都度、保湿剤で保湿する
・就寝前は念入りに保湿し、綿手袋やシルク製の手袋をして寝る
・冬の外出時は寒さや乾燥から肌をまもるために、手袋を着用する


などです。

手は、外部刺激に常にさらされて、いろんなトラブルが起こりやすい部位です。健やかな手肌を守るためにも、保湿や保護を意識してくださいね。

―「手あれ」と一言でいっても、いろんな症状や原因があるのですね。分かりやすいご解説、ありがとうございました!

お話を伺った先生

田辺和美

タナベ皮フ科クリニック院長
田辺 和美 先生


慶應義塾大学医学部卒業、真皮エラスチン研究において医学博士号取得。
日本皮膚科学会認定 皮膚科専門医。
ニキビやアレルギーなどの皮膚疾患から女性特有の肌の悩みや美容に関する相談まで幅広く対応。
薬による治療だけでなく、食生活やライフスタイルの改善アドバイスにより、根本的な治療を目指す。
タナベ皮フ科クリニックHP

■インタビュアー/ライター

小林未佳

小林未佳

関西学院大学理学部卒業後、化粧品メーカーにおいて研究・開発に従事。
その後、化粧品の商品企画・マーケティングへと転身。
2018年、これまで培った化粧品や美容の知識を発信するべく、ライターとして独立。
All About Beauty 公式ガイド。
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