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2021.01.29

美人の教科書 23話 目を彩る色「グラデーションアイが似合うとき」

目もと

美人の教科書は、絶対知っていると得をする美容情報をお伝えするコーナー。 ちょっと視点を変えたアイデアで、あなたのキレイを応援します!


いま、グラデーションアイが再燃!

ファッションには、時や場所を考えて変えましょうというTPOが存在します。キャンプへ行く日にフリルのワンピースを着る人はいませんよね。ところがメイクはいつでもどこでも同じ、という人が案外多いもの。似合ってさえいれば、それが自分にとって唯一無二のメイクであると錯覚してしまうのです。逆もしかり、自分はノーメイク派だからどんなシーンでもメイクはしない!という人も。そのこだわりが場の雰囲気を下げてしまうこともあるのです。

ひと昔前のグラデーションは、目尻の際にはダークカラーを深く発色させ、アイホールには何色も使ってニュアンスを加えながらグラデーションを描いていくものでした。まるで絵画のように少しずつ幾重にも色を加えて、これでもかとトレンド色を置き重ねていくのです。まさに私がメイクアップの勉強を始めた頃は、より暗い色から明るい色への幅広い色調を、いかになめらかに美しく描けるかがステータスでした。けれど今その時代のグラデーションを見ると、ステージメイクかイベントのためのメイクのよう。一気に時代をさかのぼり、ゴージャスであると同時に古臭く、マダムのようなキャリアを感じさせてしまいます。そんなことから、こういったグラデーションはひっそりと身を潜めていました。

ところがSNSでメイク動画が広がったことにより、アイメイクの威力に気づき始めた人が激増。にわかにあの時代の、神々しいまでに完成度の高いメイクテクニックに注目が集まっています。ナチュラルメイク一辺倒ではなく、TPOに合わせてたまにはキチンとメイクをしてみたい。しっかりメイクをしたらどのような自分に出会えるのか…と、気になってきたのです。

最近のグラデーションアイメイクは、単色の濃淡で徐々に肌になじんでいく色使いが主流。グラデーションというより、「ぼかし」という表現が似合うような自然な仕上がりです。
そんなグラデーションアイメイクを、失敗なく簡単に仕上げる色選びをご紹介しましょう。

グラデーション用の多色アイカラーを選ぶ際には、色がジャンプしていないものをチョイス。均等な色幅で変化する配色を選べば、テクニックがなくても失敗しにくくなります。
手順としては、目の際の濃い色から明るい色へぼかしていくと、なめらかなグラデーションを描けます。どんなに濃くてもぼかしさえキレイに仕上がっていれば問題ありませんが、アイホールの外側には濃い色をのせないこと。それが、骨格に沿った美しい仕上がりを叶えるコツです。


目の際を引き締めるアイカラーやアイライナーに黒は使用せず、ダークカラーでニュアンスを与えて抜け感をつくること。リップカラーなど、アイカラー以外のポイントメイクはナチュラルに留めておくことが必須です。

ステイホームが続く中、空いた時間をメイクの練習に費やすのも楽しいもの。また思う存分外出ができるその日のために、新しい自分を発見してみませんか。
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