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2021.06.15

美人の教科書 第27話 境い目「陰影」

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美人の教科書は、絶対知っていると得をする美容情報をお伝えするコーナー。 ちょっと視点を変えたアイデアで、あなたのキレイを応援します!


「陰影」を味方につける

メイクアップをする上でよく使われる「陰影」というワード。「陰影を与え立体的な目もとに仕上げる」とか「頬に陰影を与えてすっきりとした小顔に見せる」など、耳にする機会も多いと思います。

「陰」も「影」も両方とも「かげ」という意味ですが、違いはあるのでしょうか。
「陰」は、他の物体によって隠れていて、光の差し込まない暗い場所。「影」は、物体に太陽やライトなどの光が当たってできる、その物体の形。確かに陰は暗くさみしい印象がありますが、影はくっきりした明るさも感じますね。陰影という言葉には、 物事の色・音・調子や感情などのニュアンスといった意味もあるようです。

女優さんの中には、なめらかな肌を表現するためにライティングにこだわっている方がいらっしゃいます。健康的な肌に見せたいスキンケア化粧品の撮影などでも、その方法を用いることが多くあります。一方スタイリッシュなメイクアップブランドの撮影などでは逆に、顔に陰影を落としてカッコよさやムードを出したりします。照明ひとつで広告のイメージに変化を持たせることができる、とても重要な要素です。

これは少し前に流行った、お札を折りたたんで作る“ひょっこり野口”です。


同じ野口英世の顔なのに、左は顔の凹凸が多く少し困ったようにも、ちょっと悪だくみをしている人のようにも見えます。目がはっきりとした二重かつ色黒なので、日本人離れした精悍な顔にも見えます。一方、右側は見慣れた野口英世の顔。優しそうでいて知的な印象に見えます。
ここからわかるのは、人は顔を見るとき、明るく光の当たった面の印象を強く記憶しているということです。暗い影になっている部分はあまり記憶になかったので、右側が「いつもの野口英世の顔」に見えるわけです。
コンシーラーでシミをカバーする時なども、影になるフェイスライン近くであればそれほど気にしなくてよさそうですね。額、目の下の頬など光が当たる部分の肌を念入りに仕上げておくことが、キレイな肌を印象づける賢いメイク術と言えそうです。
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