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2021.07.15

美人の教科書 第31話 守りたいもの「鼻の下の締まり」

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美人の教科書は、絶対知っていると得をする美容情報をお伝えするコーナー。 ちょっと視点を変えたアイデアで、あなたのキレイを応援します!


「鼻の下」は年齢とともに伸びてくる?

「鼻の下を伸ばす」とか「鼻の下が長い」という言葉があります。異性に対して甘く、何事も許してしまう様子をさします。キレイな人を見てデレデレしている時などに使いますね。ゆるんだ口元を隠そうとすると実際に鼻の下が伸びるから、という説もありますが、本当のところはどうなのでしょうか。

もう30年以上も前の話ですが、ある女優さんが演じていた女ねずみ小僧が大好きでした。ほっかむりの下に見える、きりっとした紅い唇。唇の山はシャープに尖り、口角はきゅっと締まった堂々とした唇でした。
当時メイク勉強中の私はそんな憧れの唇を描くために猛特訓しましたが、レッスンの最中に先生に言われた言葉を今でも覚えています。形はとてもよく描けているとほめていただいた後に、「こういう人(私のこと)に山と山の間の谷を深く描くと、ますます鼻の下が長く見えるので注意をするように」と。その時初めて私は、自分の鼻の下が長いことに気づいたのです。
さらに困ったことに、加齢によっても鼻の下は伸びてきます。若い頃はプルンとめくれあがるように上向きだった上唇は、徐々にハリを失います。同時に歯茎が痩せて、上唇は口の中へと内蔵されてしまいます。そのため唇はどんどん薄くなってしまうのです。加齢と鼻の下の関係は、近年いろいろな研究でも発表されています。

つまり鼻の下の長さは、もちろん生まれつきの造形もありますが、若々しく見せるひとつの要因ということ。私自身がしてきた工夫も踏まえて、鼻の下を短く見せるテクニックをご紹介しましょう。

1)唇の輪郭を消す
まずファンデーションやコンシーラーで、唇の輪郭を丁寧にカバーしておきます。このひと手間が自然さを生み出します。

2)移行帯を描く
移行帯とは、唇の粘膜と皮膚との境界線にあるぷくっと盛り上がった部分。移行帯は年齢とともに消えてくるので、アイカラーのハイライトで再現します。細いチップやブラシで唇の2-3㎜外側に描くと、リップラインのにじみ防止にもなり一石二鳥。

3)リップラインを描く
上唇の輪郭から少しはみだした外側に描きます。輪郭もだんだん曖昧になってくるので丁寧に。口角部分にお肉がたるんで乗ってくるので、このふくらみにごまかされないよう、口角からまっすぐ山に向かって描きます。



口もとが何となくゆるんできてしまったけど、何がどう変化してこうなっちゃったのかわからない!という方は、鼻の下を意識して口紅を引いてみましょう。
マスクをしているから口紅をつけないという人もいますが、マスクは関係ありません。見せるためというより、自分が鏡を見るのを楽しくするためです。普段より少し鮮やかな色で描いてみるとワクワクします。口角が下がりほうれい線が目立つ…と嘆く前に、ぜひお試しあれ。
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