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2021.08.30

美人の教科書 37話 若やぐ「シミは消すもの?」

印象

美人の教科書は、絶対知っていると得をする美容情報をお伝えするコーナー。 ちょっと視点を変えたアイデアで、あなたのキレイを応援します!


シミを隠せばキレイに見える?

先日、大好きなシャツを着ようと思ったら、胸元にシミがついていて悲しくなった経験があります。
年齢を重ねると最初に出てくる肌の変化は、色。つまりシミや肌色のくすみです。次に出てくるのは、シワやたるみといった形状。いつまでも生まれたままの肌ではいられないのだから…と受け入れればよいのですが、どうしても気になるので、必死に隠そう、目立たせまいとしがちです。けれど、それがメイクの目的になってしまうことは避けてほしいのです。

メイクを指導するときに心がけていることがあります。嫌いなところをどんなにメイクで補整しても、決して好きにはなりません。マイナス部分にこだわるのではなく、「何をしたら私は輝けるのだろう」と考えてみてはいかがでしょうか。

シワは肌のハリがなくなることで表面化した現象。シワやたるみを目立たせないメイクにこだわりすぎると、仮に目立たなくなったとしても、実は老け顔に近づいてしまいます。シワを消したところでハリが戻るわけではありません。それならハリがあるかのようなツヤを、メイクで再現してみる方がずっと前向きです。
シミだって同じこと。一生懸命カバーしてようやく消えた!と思った時の仕上がりは、塗りこみ過ぎて透明感のない肌になっています。濃いシミは薄いシミへ、ちょっとしたシミはなかったことに。これくらいのカバーで十分なのです。

私たちが化粧をする時、洗面台やドレッサーなど鏡との距離は40cm未満。手鏡で化粧をする人はもっと近く20cm未満です。でも実際人に会う時は、80cm以上離れることがほとんど。今はソーシャルディスタンスで1~2メートル以上も珍しくありません。近くで見てシミが消えた、消えないと一喜一憂していても、あまり意味のないことだと思いませんか。

印象を司るのはいきいきとした表情です。マスク生活の今だからこそ、ファンデーション選びの方向をカバー力から薄づきのツヤ肌タイプに変えてみましょう。カバーにエネルギーを使うより、スキンケアを大切に。ホームエステでご自身を愛で、肌と心をうるおいで満たしてあげてください。
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