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2022.03.15

美人の教科書 61話 色の力「Redの力」

印象

美人の教科書は、絶対知っていると得をする美容情報をお伝えするコーナー。 ちょっと視点を変えたアイデアで、あなたのキレイを応援します!


特別な元気をくれる、レッドの生命力。

今では見かけることが少なくなった、登下校時の赤いランドセル。かつては男の子は黒、女の子は赤と決まっていたように思います。私の先輩は赤いランドセルもスカートも嫌いで、ネイビーのセカンドバッグにパンツ姿で登校していました。当時としてはかなり勇気のいる選択だったと思います。

現代では性別による縛りもなくなり、自由に自己表現ができるようになりました。その一方で、自分で選べない人や、それを選んだことで人からどう思われるのか不安に感じる人がいることも事実です。
メイクカラーも同じ。トレンドには乗り遅れたくないけれど、自分らしさも大切にしたい。はたまた悩みを解決してくれる色があるならそれも知りたい!と、調べれば調べるほど悩んでしまいますね。自由とは案外、自由ではないようです。

それなら「気分」を大切にしてみませんか。気分を上げる色を取り入れてみたり、普段使わない色にトライして気分転換をしてみたり。色は心を豊かにしてくれます。
メイクboxの中で眠っている口紅を、サスティナブルな観点で掘り起こしてみるもよし。近頃お買い物から遠ざかっている人は、店頭でお気に入りを探してみるもよし。これをきっかけに何かしらの行動に移して、生活に変化を取り入れリフレッシュしてみましょう。
大胆に取り入れて変化を楽しむパターンと、ちょっと気分を変えてみるお手軽パターンをご紹介します。

今回のテーマカラーは「Red」。赤色は、情熱的で活力を呼びさます力があります。真っ赤なドレスなどを見ると、どこか高揚感を感じたり。SALEという赤い文字を見ると、吸い寄せられるように足が向いてしまったり。人は、行動を起こしたい時やアピールしたい時に、赤を取り入れたくなるそうです。私も真っ赤な手帳を持っていますが、手帳を開くたび元気が出るような気がします。血の色も赤なので、肌から透けて見える血色は生命力を感じさせてくれます。

さて、ここでは赤を取り入れたメイクアップをご紹介しましょう。

深紅や朱赤のリップは、くっきりと描くことで自信に満ちた美しさを表現することができます。真っ赤は派手なので躊躇するかもしれませんが、そのぶん効果は絶大。リピート効果を取り入れると、すんなり使えたりします。リピート効果とは、全身の中に色を2か所以上繰り返して使うこと。赤い口紅だけではなく、たとえば卒業式の袴姿だったら、飾り襟や髪飾りにも真っ赤なものを合わせるのです。すると圧倒的な赤の力が分散されます。
同じ赤でも明るくフレッシュな赤を選ぶと、軽やかで若々しい印象に。くすみが気になる方やエレガントな雰囲気が欲しい方は、少し落ち着いたトーンの芳醇な赤がしっくり肌になじむでしょう。



それでは、赤い口紅を塗ってみましょう。
リップブラシで輪郭を描くのですが、発色の良い赤リップでいきなり描くのは少々無謀。メイクアップアーティストの私でも、さすがに緊張します。始めは直接リップスティックで唇の中を埋めるように大まかに塗り(1)そのあとリップブラシで輪郭を整えていきます。輪郭を描く際は、リップブラシに口紅を含め過ぎないよう注意。少しかすれるくらいがちょうど描きやすいと思います。少しずつ形を整えていき、形が決まったらブラシにたっぷりと口紅を含ませて仕上げ塗りをしましょう。上唇の山は丸みをもたせ、口角はすっきりと直線的に描くと、品よくまとまります。


(1)リップスティックで大まかに塗り、
そのあとリップブラシで仕上げる

普段使いでも、元気を出したい時やリモートワークでやる気を見せたい時などにも赤リップは効果を発揮。肌になじむよう薄づきに仕上げて、気軽に使ってみましょう。



いつかは使ってみたいと宝物のようにしまい込んであった真っ赤なリップは、こう使います。指先に少量の口紅をつけ、唇を左右にこするようにして色を広げます。薄くのばすことで発色やツヤが抑えられ派手さが軽減し、マスクにもつきにくくなります。また、その後にリップグロスやリップクリームをつければナチュラルな仕上がりにも。


鏡を見るたびエネルギーが湧いてきて、思わず「よしっ!」と気合がはいるかもしれません。ぜひお試しを。
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