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2022.04.15

美人の教科書 66話 それでも眉が描けない「描くなかれ、眉頭」

目もと

美人の教科書は、絶対知っていると得をする美容情報をお伝えするコーナー。 ちょっと視点を変えたアイデアで、あなたのキレイを応援します!


眉頭は「描く」という意識を捨ててみる。

眉で失敗している方は、眉頭の描き方に問題のある場合が多いように思います。眉毛をよく見ると、眉頭の毛は上を向いて生えています。それが徐々に眉山側に倒れるように斜めになり、眉山では水平かやや下向きになり、眉尻で緩やかに下降し、まとまって細くなります。眉頭の毛は真上を向いているので毛と毛の間に空間ができ、印象としてはふんわりと淡く見えます。眉は一本一本の毛の集まりですから、眉の形の輪郭を強く描いてしまうとのっぺりと不自然に見えるのです。
また眉頭は鼻筋の側面の延長線上に位置するので、ノーズシャドウと自然につながる関係性が重要になります。描くというより“影をつける”という気持ちが、失敗を最小限におさえることにつながります。

成功例

失敗例


眉頭をふんわり描くぶんには問題ありませんが、少し濃くしてきりっと見せたい時や、眉間を狭く見せるために眉頭を描き足す場合は少し注意が必要です。本来は、ノーズシャドウからつながって眉頭が描かれるのが自然な形。眉頭をレ点のように鋭角に描いてしまうと骨格に沿った形にならず、不自然に見えてしまいます。

鼻筋へ自然につながる
眉頭

直線的に食い込んだ
レ点眉頭



眉頭は眉の印象をつかさどる上で、どのような役割を果たしているのでしょうか。眉頭は元気のバロメーターと言えるかもしれません。上向きに生えている毛を強調するように眉頭を太く描くと、いきいきとした元気さや前向きな明るさを表現できます。逆に眉頭を淡くしたり細く描くと、清楚で淑やかな印象を与えることができます。

いきいきとした眉

眉頭が細く穏やかな眉


左右の眉頭の距離(眉間)が目の幅より狭いと、芯の強さや誠実さなどが表現できます。逆に眉頭が離れている場合は、誰にでも分け隔てなく接することができる社交性や、優しく穏やかな愛情を感じさせることができます。

ノーズシャドウの描き方ひとつでも、舞台役者のように鼻筋がピンと立った技巧的なものから、自然な立体感に見せる描き方まで多種多様。自然に仕上げるには、人差し指ほどの太さのブラシを使い、眉頭から鼻の側面に沿って三角になるようふんわりと描くこと。鼻先まで描かず、目頭のあたりまでに抑えるのがポイントです。

小鼻の見え方にもご注意を。眉頭から描き出したノーズシャドウを、鼻骨のふくらみに沿って外側へカーブさせるように描いてしまうと、小鼻が丸く大きく見えてしまいます。小鼻が気になる方は、眉頭から鼻先の側面へ細いラインを直線的に描くのもおすすめです。


眉頭は、「描く」のではなく「影をつけるだけ」くらいの感覚がちょうどいいかもしれません。失敗がこわいから眉は描かない!という方も、ぜひ少しずつお試しください。
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