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2020.04.17

紫外線のダメージをとことん知って、ポイントを押さえた対策を身につけよう!

スキンケア

紫外線を防御する意識は年々高まっていますが、紫外線が影響で表れる肌ダメージは、シミだけではありません。どんなダメージがあるのか、そのためにはどんな対策が必要なのかを整理して、効果的な予防とケアで、ダメージ回避対策を万全にしておきましょう!


紫外線とは?

紫外線とは、可視光線(紫、藍、青、緑、黄、橙(だいだい)、赤)よりも波長が短く、X線より長い光線の電磁波です。目に見える色の紫よりも外側になることから、紫外線という名称がついています。紫外線は英語で、UVといいますが、「U」はラテン語のultraから来ていて「こえた」という意味。「V」はvioletで「紫」。UVという語も、可視光線の「紫をこえた」という意味からきているんですね。

「UV-A」や「UV-B」という言葉を聞かれた事はありますか?これは紫外線の種類のこと。UV-AとUV-Bの他に、UV-Cもあります。UV-Cはほとんどがオゾン層に吸収されるので、地表にはほぼ届きません。対策が必要なのは、地表に届くUV-AとUV-Bになります。

UV-AとUV-Bの皮膚ダメージの違いとは?

「紫外線は肌にダメージを与える!」というのは、今や常識かと思いますが、UV-AとUV-Bが肌に与えるダメージはそれぞれ異なります。

UV-AやUV-Bという言葉自体を、よく知っている、という方も、あまりなじみがないなぁ、という方も、違いを知っていると、効果的に紫外線対策ができます。何が違うのか、ぜひ確認してみてください。


・UV-Bは表皮に届く。ダメージは、「炎症」「シミ・ソバカス」
皮膚組織は、表皮(ひょうひ)、真皮(しんぴ)、皮下組織の3つに分かれます。
「表皮」は皮膚組織の一番上にあります。「真皮」は表皮の下にあり、血管や神経などがあります。ハリや弾力を司るコラーゲンやエラスチンといった繊維状のたんぱく質も真皮にあります。「皮下組織」はいわゆる「脂肪」のあるところ。「皮下脂肪」とよくいいますよね?皮下組織はほとんどが脂肪からなっており、身体の内部を覆い、守っています。

話を紫外線に戻して、UV-Bがダメージを与える場所は「表皮」。そのダメージは、いわゆる「シミ・ソバカス」となって現われます。

UV-Bは、皮膚への作用が強く、短時間でも炎症させたり、サンバーン(赤くヒリヒリする日焼け)を引き起こします。サンバーンからサンタン(黒くなる日焼け)になったり、サンバーンになることはなく、すぐにサンタンになる人もいます。それだけでなく、紫外線が細胞の核内に存在するDNAにダメージを与えることで、細胞は正常な各種タンパク質を作り出すことができなくなったり、正常な増殖をすることができなくなります。その結果、器官(皮膚)全体に影響を与えることになります。

UV-Bの照射量は季節によって差があります。5月~8月がピークなので、特に注意が必要です。10月~3月は比較的少なくなります。

 
メラノサイトでつくられたシミのもとであるメラニンは、段々上に上がってきます。最終的には角層(表皮の一番上の層)に届きます。これが「シミ」です。




・UV-Aは真皮に届く。ダメージは「シワ」、「たるみ」


「コラーゲンを摂って、ますます美しく!」というような話をよく聞きますよね?「コラーゲン」と「美容」は深いつながりがあります。冒頭でお話したように、コラーゲンは真皮にあり、皮膚の柔らかさを保ち、表皮を支えています。また、コラーゲンの他に、「エラスチン」も、同じように真皮にあります。

UV-Aはこのコラーゲンやエラスチンがある真皮まで到達し、コラーゲンやエラスチンを変性させます。それだけでなく、ダメージが大きいと切れてしまいます。表皮を支えていたコラーゲンやエラスチンが変性したり切れることで表皮が支えられなくなります。
これが「シワ」や「たるみ」の原因となります。

また、繊維芽細胞(せんいがさいぼう)という、コラーゲンやエラスチンを産む、母細胞にもダメージを与え劣化させるため、コラーゲンやエラスチンの産生量そのものが減少したり、産生したものの質が低下したりします。
そしてこれが、徐々にシワやたるみとして現われます。これを「光老化」といいます。



UV-Aは季節を問わず年間を通じて比較的多く降り注いでいます。また日中の時間帯を選ばず比較的多く降り注いでいます。
UV-Bと比較すると、毒性は低いものの、慢性的にダメージを与える傾向があります。また、窓ガラスも透過するので、屋内にいても充分に注意が必要です。


紫外線を防御する数値
「SPF」と「PA」

UV-Aも、UV-Bのどちらの紫外線も、しっかり防御したいですよね。紫外線対策として、一番はじめに名前があがるのが、「日焼け止め」といえそう。 同じ日焼け止めでも、どの位UV-AやUV-Bをカットするのかを知るには、何を見ればいいのでしょうか?日焼け止め商品に書かれている、紫外線を防止する数値には、2種類あるのをご存知でしょうか?そう、「PA」と「SPF」の2つがあります。

SPFがUV-Bをカットする指数、PAがUV-Aをカットする指数になります。

SPF
・UV-Bを防止する程度を表すのが「SPF」。Sun Protection Factor (サン プロテクション ファクター)の略語。
・2~50+までの数値で表示され、日焼け止めを塗ったことで、「どの程度の時間日焼けをするのを防げるか」をあらわす数値。数値が高くなるほど、UV-Bの防止効果が高くなること を示している。

PA
・UV-Aを防止する程度を表すのが「PA」。Protection Grade of UV-A(プロテクション グレード オブ UV-A)の略語。
・PA+、PA++、PA+++、PA++++の4段階で表示され、「+」の数が多いほど、UV-Aの防止効果が高くなることを示している。

シーン別 SPF & PA値選択基準は?

日焼け止め化粧品には多くの種類があり、それぞれにUVカット効果や使用シーンなどに合わせた特長があります。 ご自身の生活シーンや、活動する時間帯や場所によって適切なSPF、PA値は変わります。目的や使い心地、紫外線に対する肌の敏感度なども考慮したう えで、日焼け止め化粧品を選ぶことが大切です。

シミのもとになるメラニンの生成を抑制するのは「美白化粧品」、できてしまったシミの排出には「保湿」

「シミ」といえば「美白のお手入れ」が頭に浮かぶと思いますが、「美白」とは、今気になるシミを薄くするものではありません。 美白とは、シミのもとである「メラニンの生成を抑えて、シミ・ソバカスを予防する」もの。
紫外線を浴びてメラノサイトがメラニンを生成することをブロックしてくれます。また、紫外線ダメージを強く受けていると、 紫外線に対する感受性が高まり、本来はメラニン生成が活性化しない程度の弱い紫外線でも、メラノサイトはせっせとメラニンをつくるようになります。 ですが、継続して美白のお手入をしていくと、紫外線に対する感受性も落ち着いてきます。人により美白の効果の実感できる時期はさまざまですが、 美白ケアをしていれば、しっかり美白有効成分は働いているので、直ぐに効果が見えないからと止めてしまうのではなく、継続してお手入れしてくださいね。

では、「今気になるシミはどうするの?」というのも気になるところ。ここで大切なのが「保湿」です。 角層(表皮の一番上の層。私たちが手で触っている肌)に上がってきた角層細胞に、メラニンが過剰に詰まった箇所が「シミ」です。 通常は角層細胞は、一定期間が過ぎるとアカとなって剥がれ落ちるのですが、乾燥していると、なかなか剥がれ落ちることができないのです。

角層細胞と角層細胞は、はじめは手をつないでいます。この手が剥がれて、アカとなって落ちていきます。角層細胞同士をつないた手を離すのが 「酵素」。酵素は水がないと働きません。そのため、角層をうるおいで満たしておくことが大切です。


いかがでしたか?
紫外線ブロックと美白と保湿、しっかり対策がおすすめです。
化粧品以外にも、日傘や帽子、衣類に吹きかけて紫外線をブロックし、撥水、撥油機能も搭載されたUVカットスプレーなども発売されているようです。 上手に取り入れて、紫外線対策は万全にしておきましょう!

●美白


コスメデコルテ
ホワイトロジスト ブライト エクスプレス<医薬部外品> 40mL

気になるシミをケアするコウジ酸美容液。(美白有効成分:コウジ酸)


ONE BY KOSE
メラノショット ホワイトD <医薬部外品>40mL

直効き美白で、シミのもとを無色化※。どこまでも澄み渡る、クリアな肌へ。

※メラニンのかたまりを黒色化させないこと。


米肌
肌潤美白化粧水 <医薬部外品> 120mL

まろやかなうるおいが角層のすみずみまで瞬時に浸透。美白有効成分がシミを未然に防ぐ、うるおい浸透美白化粧水。くすみが気になる肌にも冴えわたる透明感をあたえ、ふっくらキメがととのった明るい印象の肌にみちびきます。


米肌
肌潤改善エッセンス <医薬部外品> 30mL

美白有効成分がシミを未然に防ぎながら、濃縮感のあるうるおいで角層深くまで満たす、うるおい浸透美白美容液。くすみが気になる肌にも輝くような透明感をあたえ、ふっくらつややかな明るい印象の肌に導きます。


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