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2019.08.28

研究者も太鼓判。ライスパワーNo.11の「生み出す保湿」って、やっぱりすごい!

スキンケア

これまで数多くの美肌成分を研究し、それを幾つもの化粧品として世に送り続けている、コーセー研究所の猪又さんと高橋さん。中でも、出会えたことが幸せとまで語る「ライスパワーNo.11」のすごさや美肌に導くパワーなど、開発裏話をお聞きしました。


水分をたっぷり蓄えられる美しい肌とは、何が充実しているの?

今回、米肌のスキンケアアイテムはもとより、日夜新しい成分の研究や商品開発を行っている、コーセー研究所の猪又顕さんと高橋由佳子さんのお二人に、透明感あふれるみずみずしい肌になるためのキーワードを伺ってきました。まずは、肌の基本をおさらいです。

私たちがふだんから手で触れている皮膚は、表皮の一番外側の層で「角層」といいます。角層は、角層細胞が集まってできていて、角層細胞と角層細胞の間を「細胞間脂質」が埋めています。角層細胞と細胞間脂質の関係は、「角層細胞がブロック」でその間を埋めている「セメントが細胞間脂質」、とブロック塀の構造に例えるとわかりやすいのではないでしょうか。この細胞の間を埋める細胞間脂質の約50%を占めているのが「セラミド」と呼ばれる成分で、肌の「うるおいを保つ力=水分保持能」に関わる部分。つまり、セラミドが十分にある肌は、水分をしっかり抱え込み、蒸発させない状態を長い間保つことができます。逆に、セラミドが少ない肌は、水分を抱え込む力が低く、すぐ蒸発させてしまいます。スキンケアを語る上で、「セラミド」という言葉をよく耳にするのは、うるおいを保つ力を左右する重要な働きを担っているからなのです。

カサつき、シミ、シワ、たるみ、毛穴...など、さまざまな肌トラブルの元凶は肌の乾燥が影響していますが、この水分を抱え込み蒸発させないようにする力を持っている細胞間脂質、つまり主要成分のセラミドがしっかり充実していると、肌もたっぷりのうるおいで満たされ、トラブルに負けにくい美しい肌をキープできるのです。

セラミド、ってよく聞くワードだけど、どんなもの?

うるおいを蓄え、むっちりと弾力のある美しい肌のヒミツは、角層内に多くのセラミドを多く蓄えているかどうか、ということなんですね。

「セラミドは、細胞に不可欠なものですが、主要なものとして12種に分類できます。その12種の構成割合は、人によっても変わったり、季節によってもその割合が変化したりすることが分かっています。人の肌は、足りないものを補うように作り、自分をメンテナンスする力があるのかな、セラミドの働きやバランスをみると、そんな風に感じるところがあります。想像の範囲を超えませんが、セラミドについては分からないことがまだまだ多く、古くからその重要性には注目されていましたが、新しい可能性にも満ちた成分だと思います」(猪又さん)。

「スフィンゴシンが4種、脂肪酸が3種、なので単純に掛け算して、ベースとなるセラミドが12種というわけです。分析方法や、含まれる炭素鎖の長さ等により、さらに細かく分類すれば、セラミドは342種以上にもなると言われています。ちなみに、アトピー肌の特徴としては、セラミド量、産生量も少なく、炭素鎖が短いということが分かっています。荒れたお肌も、炭素鎖が短く、セラミド含有量が少ないと、あくまでもデータ上では分かっているのです。健やかな肌状態のためには、セラミドがいかに重要かがわかりますよね」(高橋さん)。

「人の身体を構成する細胞は数百種類もあり、その細胞膜にセラミドは含まれ、細胞のバリアとして機能し、生命の根源をつかさどっています。セラミドが正常に作られない、イコール、死を意味するのです。それほど重要なセラミドですが、主要12種のうちどれかだけを増やしても肌が美しく改善するわけでもなく、個人差があり、その人のベストバランスがあるのだろうと思います」(猪又さん)。

年々減少する「セラミド」に、どのようなケアでアプローチする?

セラミドは、角層の細胞と細胞の間を埋めて、接着剤のようにつなぎとめ、角層内の水分が奪われないように守る役割をしています。そんな重要な役割をしているセラミドですが、なんと残念なことに、加齢や環境の変化によって、どんどん減ってきてしまうもの。だからこそ、ヒト型、天然、飲む...など、さまざまなメーカーがセラミドを補うケアの必要性を語っています。化粧品やサプリメントに配合されているセラミドには、どんな種類があるのでしょうか?

「ヒト型というのは肌と同一成分なのですが、天然(人間)からの採取は難しいので、合成成分になるため、必然的に高価なものになります。植物セラミドは、その名の通り植物から採取した類似成分、飲むセラミドによく使われているグルコシルセラミドは、植物性の一種になります」(高橋さん)。

化粧品として塗布するものや飲むタイプのものなど、セラミド対策といってもさまざまです。どう違うのでしょうか?

「飲むタイプは、体外に排出されやすいため即時効果は得られにくいのですが、継続して摂取することで効果実感できると思います。塗るタイプは、気になる部分に直接塗布してアプローチできるので、比較的短期間で効果が表れるのではないでしょうか」(高橋さん)。

減少するセラミドを唯一増やせる「ライスパワーNo.11」なら肌はもっとうるおう

猪又さん、高橋さんのセラミドの種類や配合のバランスのお話を聞くと、表面上は同じように見える肌でも、分子レベルまでみていくと、人の数だけその構成バランスもあるいうことなんですね。また、化粧品やサプリメントなども、その含まれるセラミドの種類はさまざま。20歳を境に減少傾向にあるセラミドを、塗布したり、飲んだり、どのようなタイプのセラミドで補うか、選択肢の幅もたくさんあるようですが...。

「うるおいを蓄えられる、トラブルに負けない美しい肌を目指そうと、エモリエント成分を塗ったり、角層内のセラミドを補うお手入れをしたりするよりも、さらに良いのが、肌内のセラミドを増やすこと。それができると唯一認められているが、『ライスパワーNo.11』なんです。肌の中のセラミドとはこんな成分、と断定しにくく、その種類や構成バランスに個人差もある中で、ライスパワーNo.11ならば、肌自らの水分保持能を高めることができるので、より親和性が高いうるおい効果を持続して得ることができるのです。肌を保湿するさまざまな良質な成分を塗布することも一時的な効果はあるとは思いますが、自分で生み出した水分保持能に勝るものはないのでは、と思っています」(猪又さん)。

実は「ライスパワーNo.11」は、安政元年に創業した「勇心酒造」という造り酒屋が開発した成分。勇心酒造から「水分保持能を改善する成分をご紹介いただいたのが、コーセー研究所とライスパワーNo.11の出会いの始まり。



「水分保持能を改善って、今までの保湿とどこが違うのかと成分の効能を調べていくにつれて、『スゴイ成分だ!』とコーセーは考えました。日本は米文化なので、米が我々の体にいいものなのはよく知られていることですし、発酵させることで、より日本人の好みやすいものが詰まって、その効果を享受できるのはとても素晴らしいと思います。

例えば、化粧水にセラミドを入れるとなると、分子を細かくし、安定性を保ったリ、難しい技術が必要です。ですが、『ライスパワーNo.11』は、肌の中でセラミドを生み出しなさいという命令を出すスイッチのような役割を果たします。物理的にセラミドを入れることより、スイッチを入れて自分の保水力が高まる。自分自身の持つものでまかなえるようになる、ということは、生体としていい方向にセラミドのバランスを整えて、より健やかになるようにコントロールしていっているのでは、と思います。直接肌の中を覗くことができればいいんですが、そのようなことが起こっているのでは、とワクワクできるのは、年齢や肌状態を問わず、多くのユーザーの皆様から、肌そのものの保水力が引き上げられている、という実感された生の声が耳に入ってくるからです。

セラミド産生量がアップし、水分保持能がアップ、結果使えば使うほど、効果が持続する。この『ライスパワーNo.11』に出会ったときには相当驚きましたが、その効果を研究者として身近で見ていると、そのすばらしさに今なお感動しています」(猪又さん)。

朝、洗顔後のまっさらな肌で実感できるなめらかさ

年齢とともに減少していくセラミドは、何もしなければ決して増えることはありません。ライスパワーNo.11配合の化粧品で継続的にお手入れすることによって、水分保持能を改善し、化粧品で与えた「油分」も「水分」も肌内に留めておける時間が長くなるのです。

「外から何かを塗ることで、ギミックでなめらかに肌を整えることはできるけれど、朝の洗顔後のまっさらな状態の時、ライスパワーNo.11でお手入れを継続している肌は本領を発揮します。肌細胞は密に整い、ふっくらなめらかな上質肌を実感できますよ」(高橋さん)。

年齢とともにうるおいを留めておく力がたとえ衰えてしまっても、その本来の力を取り戻すように、「ライスパワーNo.11」配合の化粧品でサポートし、さらに理想的な肌に近づいていきたいですね。


Photo:Kayo Takashima
Text:Yuka Hanyuda
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