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2015.02.18

その寝方だと、将来シワだらけ!医師が教える「寝相とシワ」の真実

ボディケア


顔の左半分が老けていた理由

筆者である私が肌診断を受けたとき、「顔の左半分のほうが老けている」という結果が出ました。そして「もしかして、いつも左頬を下にして寝ていませんか?」と言われたのです。

確かにその通り......!
どうやら、寝相とシワは切っても切れない関係があるようです。
そこで今回は、All About「スキンケアガイド」であり、皮膚科・美容皮膚科医である吉田貴子先生に、「寝相とシワ」について詳しく伺いました。

寝相とシワは医学的に関係がある

まず気になるのが、「寝相とシワ」は医学的に関係があるのかということ。「もちろんあります!」と断言する吉田先生。

「枕で圧迫している側の肌は、摩擦を繰り返し受けていることになるので角層細胞がダメージを受けます。すると、角層細胞が水分を保持しにくい状態になるため肌が乾燥します。その結果、水分不足で肌がしぼみ、シワができやすくなります。
さらに、毎日繰り返される摩擦により、メラニンが増え色素沈着が生じるという可能性も考えられます」。

寝相を逆手にとって美肌を作る!?

寝相によってシワのみならず、シミまで増える可能性があるとは驚きです。しかし、それならいっそ寝相を利用できないのでしょうか? たとえば、たるんだ頬をキュッと上げた状態で枕に押しつけて眠ると、そのままクセづけされてリフトアップした状態を保てるとか...?

「たるんだ頬にできるのは、ほうれい線です。これはたるみによって生じるものなので、寝相を利用したリフトアップ効果は期待できません。
しかし、寝ている間にできる表情筋によるシワは予防できるかもしれません。寝具に押しつけて固定することで、表情がつけられなくなりますからね。しかし、実際どのように寝具で固定するのか、という問題があります」。

枕が高いと首のシワが深くなる

寝相を味方につけることは、なかなか難しいようです。それではせめて、シワやシミを増やさない寝方を教えてください!

「シワを防ぐ観点から考えたとき、大切なのは枕の高さです。高すぎると首が異常に曲がり、首にシワが生じるので注意が必要です。
全身のゆがみを予防する観点で言うと、体も顔も上向きがベストです。顔が上向きなら摩擦も生じないので、シミが増える要因を減らせます」。

正しい寝方ができない理由は?

就寝時は上向きだったのに、朝になると横向きになっていることがあります。どうしてでしょうか?

「横向きが楽だと感じる人は、体に歪みが生じていることが考えられます。実は、体の歪みを予防するためには、睡眠中の寝返りがとても大切です。寝返りを打つことで、筋肉と骨格のバランスが自然にとれ、疲労回復、ストレス解消にもつながります」。

睡眠中に適度に寝返りを打つのはいいことなんですね。
今回分かったこととしては、「基本的には上向きで寝る」「高すぎる枕はNG」「寝返りは、体の歪みを防ぎ、疲労回復、ストレス解消につながる」ということ。
寝相は、顔のシワとの関係に留まらず、意外と奥深いものだったんですね。

取材協力:All About「スキンケアガイド」吉田貴子先生
 
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