2020.05.22
【ごきげん手みやげ】センスある、ちょっとした心づかいで“幸せのおすそわけ”
ライフスタイル
手みやげが好きです。
いつも心のすみっこで、手みやげのことを考えています。
甘いものが好きって言ってたな、最近はこういうのにハマってたっけ。相手の好みと、自分なりの「おいしい」とをかけあわせて選ぶそれは、どこか一方通行のラブレターのようでもあります。
相手を思い、その先の人生をほんのり考えるのは幸せな作業だし、そうやって暮らしていると、人との関わりすべてが愛おしくなるから不思議。心を込めて作られた“根っこがいいもの”ならなおさら。言葉にせずとも魅力がじんわり伝わり、相手の心も体も自然とほぐれると思うのです。
いつも心のすみっこで、手みやげのことを考えています。
甘いものが好きって言ってたな、最近はこういうのにハマってたっけ。相手の好みと、自分なりの「おいしい」とをかけあわせて選ぶそれは、どこか一方通行のラブレターのようでもあります。
相手を思い、その先の人生をほんのり考えるのは幸せな作業だし、そうやって暮らしていると、人との関わりすべてが愛おしくなるから不思議。心を込めて作られた“根っこがいいもの”ならなおさら。言葉にせずとも魅力がじんわり伝わり、相手の心も体も自然とほぐれると思うのです。
生活様式の変化でこれまでとは違う仕事のスタイルになった方もいるだろうし、食欲がなくなる時季でもある。心も体もお疲れモードの方も多いかと思います。 そこでバッグにしのばせておきたいのが、手みやげならぬ“小みやげ”おやつ。 ふとした時に仕事仲間や友人知人に差し上げる、いわゆるアメちゃん。
作業の疲れには、ガツンと甘いものが効くけれど、今回は、作業のおともにしっくりくるおやつを紹介したいと思います。
と書くと、ストイックなイメージが先行してしまうかもしれないけれど、余計なことは抜きにしても、健やかな甘さで、フレッシュで、細胞に栄養がぐんぐんしみわたるのを実感。 サスティナブルな精神と善意に満ちた味で、口の中がキラキラまぶしくなるほどです。まずは「Kanae Bar お試しセット」(8種入り¥3400)をおすすめします。
そしてもうひとつ。滋賀県にある「なごみ工房」のおやつは、豊かな自然の中で育った農薬不使用自家栽培米の玄米粉や米粉を主役に、なたね油やさとうきび原料糖を加えて作る素朴な焼き菓子。
きなこ味の「ころころきなこ」、薄焼きの「げんまいぽりこ」、ピーナッツバター入りの「げんまいぴーなつこ」(各¥380)は粉の旨みが口中でぱっと弾け、余韻はどこまでも。
無機質でない、愛おしい味がします。
「Kanae Bar」ならヴィーガン、「なごみ工房」のおやつはそれに加えて、グルテンフリーなので、健康や美容に気遣う方にもためらいなく差し上げられる。
にもかかわらず、相手に「お返ししなきゃ」と思わせない気さくな存在。
肩ひじ張らない小みやげは、カンバセーションピースにもなるし、人と人との潤滑油になると思うのです。
●著者紹介
広沢幸乃さん
フリーライター。粘り腰の精神で、おいしいと聞けばどこまでも。「SPUR」「Marisol」「&Premium」「CREA」などで執筆。「T-japan」では「おやじのおやつ」を連載中。近頃は、店舗のフードセレクトやメニュー開発も行う。