2020.06.05
【ごきげん手みやげ】「ホームパーティ」におすすめの手みやげ
ライフスタイル
手みやげが好きです。
いつも心のすみっこで、手みやげのことを考えています。
甘いものが好きって言ってたな、最近はこういうのにハマってたっけ。
相手の好みと、自分なりの「おいしい」とをかけあわせて選ぶそれは、どこか一方通行のラブレターのようでもあります。
相手を思い、その先の人生をほんのり考えるのは幸せな作業だし、そうやって暮らしていると、人との関わりすべてが愛おしくなるから不思議。
心を込めて作られた“根っこがいいもの”ならなおさら。言葉にせずとも魅力がじんわり伝わり、相手の心も体も自然とほぐれると思うのです。
いつも心のすみっこで、手みやげのことを考えています。
甘いものが好きって言ってたな、最近はこういうのにハマってたっけ。
相手の好みと、自分なりの「おいしい」とをかけあわせて選ぶそれは、どこか一方通行のラブレターのようでもあります。
相手を思い、その先の人生をほんのり考えるのは幸せな作業だし、そうやって暮らしていると、人との関わりすべてが愛おしくなるから不思議。
心を込めて作られた“根っこがいいもの”ならなおさら。言葉にせずとも魅力がじんわり伝わり、相手の心も体も自然とほぐれると思うのです。
第2回は、「ホームパーティ」におすすめの手みやげを2つ。
ひとつ目は、芦屋発の高級グロッサリーストア「グランドフードホール」の見目麗しいモダンなメニューが詰まった「オードブルBOX」(2段の場合は¥10,000前後)。 国内外から選りすぐった食材を用い、下ごしたえやソースなど細部に至るまで店内厨房で手作りするこだわり。レシピのひとつひとつが緻密で、味も豪華。前もって相談すれば、ゲストの人数や好みに合わせ、料理の品数や内容まで自由にカスタマイズできるホスピタリティも、愛にあふれています。
この日の1段目は鴨の燻製やサーモンとチーズのロートロ、鮮魚のエスカベッシュなど前菜5種、2段目の主菜はローストビーフとポーク、スパイシーローストチキン。取っ手つきゆえ持ち運びに便利な透明BOXは、テーブルにそのままポンと置けるところも魅力のひとつです。
もうひとつは、東京では最も古い、大正時代から続く焼き鳥の名店「伊勢廣」の「焼き鳥詰め合わせ」(15本入り・税込み¥5150)。 会社勤めのお父さんが、家族へのおみやげとして折りを下げて帰宅する姿が目に浮かびますが、じつはホームパーティにもぴったり。 意外性があるし、体を気遣う方にも喜ばれる、知る人ぞ知る逸品です。
早朝から、熟練の職人さんが新鮮な丸鶏をまるごとさばき、姥目樫備長炭でじっくり焼いた焼き鳥は、ふっくらジューシー。 自家製ダレがじんわりしみ込み、焼きたてのそれとはまた違うおいしさ(どうやら冷めてもおいしい工夫が随所に施されているよう)。 もも肉、皮身、葱巻き、団子(つくね)、砂肝と個性豊かな5種の串が箱の中にぎゅぎゅっと美しく鎮座。ビールやもちろん、赤ワイン、今の季節ならハイボールやモヒートでも。
相手との心の距離がぐっと縮まるホームパーティ。でもそこに、堅苦しさや肩肘張った気合いは不要。 おいしいものを食み、おいしい時間を過ごすために、手みやげの魔法をかけてみてください。
●著者紹介
広沢幸乃さん
フリーライター。粘り腰の精神で、おいしいと聞けばどこまでも。「SPUR」「Marisol」「&Premium」「CREA」などで執筆。「T-japan」では「おやじのおやつ」を連載中。近頃は、店舗のフードセレクトやメニュー開発も行う。