肌のハリ不足が気になったら意識したい!スキンケアのポイント
スキンケア
肌のハリ不足の原因① 「コラーゲンとエラスチンの減少と変性」
この、コラーゲンとエラスチンは皮膚組織の「真皮」に存在しています。私たちが「皮膚」と呼んでいる組織は3つあって、一番上を「表皮(ひょうひ)」といい、その下に、表皮の数倍の厚みを持つ「真皮(しんぴ)」があります。真皮には、血管や神経がありますが、ハリと弾力を司る「コラーゲンとエラスチン」も真皮に存在しています。
・コラーゲン
繊維状のたんぱく質で、例えるなら「ぷるぷるのゼリー」のようなもので、皮膚の柔らかさを維持しています。
・エラスチン
繊維状のたんぱく質で、例えるなら、「バネ」のイメージで、肌の弾力を司っています。
●コラーゲンとエラスチンの減少と変性の原因は「加齢」
このコラーゲンとエラスチンの産生量は、年齢とともに低下することが分かっています。その大きな原因は「年齢を重ねること」。誰にでも起こることです。
コラーゲンとエラスチンは、年齢を重ねることで生産量が減少してきます。この生産量の変化が、ハリや弾力の低下にダイレクトに影響します。 また、年齢とともに生産量が減少するだけでなく、変性もします。変性とは、「もとの質と異なること」。若い年代の産生するコラーゲンやエラスチンは、柔らかいので柔軟性があります。しかし、年齢を重ねてくると、段々と硬いコラーゲンやエラスチンとなってきます。「硬い」ということは「折れやすい(切れやすい)」」ということ。折れたコラーゲンやエラスチンは表皮を支えられなくなり、それが「ハリ不足」や「たるみ」となって皮膚表面に現われます。
●紫外線もコラーゲンとエラスチンを変性させる
年齢を重ねることだけがハリ不足になる原因ではありません。紫外線の影響で、コラーゲンやエラスチンは、驚くほど変性してしまいます。 地表に届く紫外線は2種類ありますが、紫外線のUV-Aは、コラーゲン、エラスチンを変性させ、ハリや弾力を失わせます。 最近は、真夏でなくても紫外線対策に気をつかわれる方が大変多くなっている印象を受けますが、以前はUV-Aは、体感としてあまり強く感じないことから、軽視される傾向にありました。UV-Aは「生活紫外線」として知られ、「日常生活で知らない間に受けている紫外線」として、注意を促されるようになりました。
UV-Aに特に気をつけていただきたいスタート時季は「3月」です。「5月」にはピークを迎えます。真夏でなくても、シワ・たるみケアとしても、紫外線対策はしっかり行ってくださいね。
肌のハリ不足の原因② 筋肉の老化
顔の皮膚を風船にたとえると、風船のハリを担っている空気が筋肉になります。
中の筋肉にハリがあるときは、中から皮膚を押す力が強いため、皮膚もピンと張った状態にあります。しかし、筋肉が少なくなり、弾力性がなくなると、押す力が弱まるため、風船の中の空気がぬけているのと同じような状態になり、皮膚もたるみます。
ハリ不足をケアするには?スキンケアのポイント
充分に保湿されるとキメが整う、とはよく聞かれることですが、それだけではありません。角層が安定してうるおい環境が保たれていると、ターンオーバーのスピードが理想に近づき、角層細胞が成熟化します。成熟化した角層細胞は、形が整い、保湿因子を充分に抱えた状態になります。成熟化した角層細胞は弾力値が上がることが確認されています。角層細胞一つひとつの弾力性がアップするのです。
<特におすすめ 皮膜形成効果のあるスキンケア化粧品をチョイス>
ネイルが上手に塗れなくて、爪の表面の凹凸が激しくなってしまったとき、トップコートで整えた経験はありませんか?
乾燥などの原因で、キメが乱れて凹凸の激しい皮膚表面も、保湿成分でありながら、適度な粘性を持ち、「皮膜」を形成することに適した成分配合の化粧品を使用すると、なめらかな皮膚表面とうるおいの弾力感が生まれます。つけた瞬間から、「しっとり」と「もっちり」が実感でき、見た目そのものもふっくらとします。
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米肌 活潤リフト化粧水
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乾燥などが原因で、キメが乱れて凹凸の激しい皮膚表面も、保湿成分がうるおいの「皮膜」を形成することで、なめらかな皮膚表面とうるおいのハリ感&弾力感が生まれます。だから、つけた瞬間から、「しっとり」と「もっちり」が実感できます。
もっちり、ふっくらするお手入れ方法
※水を弾くタイプのクリームでは、このつけかたはできません。
①化粧水をコットンに含ませて、やさしくパッティングしながら肌になじませます。
②化粧水がある程度肌になじんだと感じたら、パール粒一個分のクリームを手に取り、少量ずつ5点に置いて、顔全体にムラなくなじませます。
③ハンドプレスします。キメの溝に埋め込むイメージで、内側から外側、下から上(もしくは上から下)に行います。
④化粧水を手のひらに出し指ですくって、乾燥の気になる部位につけます。(※顔全体が乾燥していると感じるときは、顔全体に塗布します)
⑤化粧水を重ねづけした部位へ、クリームを少量足します。(※顔全体に化粧水をつけた場合は、クリームも顔全体に塗布します)
⑥最後にもう一度ハンドプレスをして終了です。
「頭皮マッサージ」もおすすめ
筋肉には境目はなく、頭の筋肉と顔の筋肉はつながっているので、常にお互いに引っ張りあっています。頭皮が柔らかいと弾力があるので、伸びたり縮んだりしてくれます。しかし、頭皮と頭皮の筋肉が凝ると硬くなります。頭皮が硬いと伸びたり縮んだりしなくなり、顔の筋肉も頭皮に引っ張られてしまいます。顔の筋肉を鍛えようとしても、頭皮にひっぱられていると、思ったような効果がでない、と言ったことが起こります。まずはじめに、頭皮と頭皮の筋肉をほぐし、凝りを取ることが大切です。
〇頭皮マッサージ
①親指以外の4本の指で、髪の生え際を円を描くようにほぐします。ずらしながら頭頂に向かいます。
②手のひらを耳の上におき、円を描きながらほぐします。そのままグッと3秒間引き上げます。
③親指を頭のつけ根のくぼみに置き、円を描きながらほぐします。そのまま3秒間指圧します。
いかがでしたか。
丁寧な保湿ケアと頭皮マッサージを続けていくことで将来の肌のハリにきっと差がでてくるはずです。ぜひ意識して取り入れてみてください。
Text:Kiyoko Utsunomiya