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2019.07.26

角栓ができる原因とは? 角栓の正体を知って正しくケア

スキンケア

#クレンジング #角栓 #洗顔

角栓。いつのまにか毛穴の存在の大きさを主張しはじめた原因のひとつです。鼻など顔の中心や頬のあらゆる部位に出現し、肌の美しさの印象を大きくダウンさせることから、多くの人を悩ます大敵です。とはいえ、この大敵・角栓がどうやってできるのか、知っていますか? 取っても取っても、何度もできるし、角栓ができないようにするためにも、まずはその原因から探ってみましょう。


そもそも「角栓」とは、何でできている?

角栓は、特に皮脂でベタベタしやすい鼻にできやすいので、皮脂が詰まってできたかたまりだと思っている人が多いかもしれません。ですが実は、角栓の約70%を占めるのは角質(たんぱく質)。皮脂は角栓の約30%にすぎません。角質で毛穴に栓をするから、「角栓」なのですね。

よく、毛穴が黒っぽくなってさらに目立ってしまうこともありますが、これを「黒ずみ毛穴」といい、角栓に含まれる毛穴付近の皮脂が空気に触れて酸化して黒くなってしまった状態のことをいいます。
 

角栓ができてしまう原因とは?

黒ずみ毛穴の中身の約70%は角質とお話しましたが、なぜ毛穴の中に角質が詰まっているのでしょうか?

その原因の多くは「肌の乾燥」。

肌は「乾燥」すると、ターンオーバーが速くなり、結果として角質が毛穴に詰まりやすくなってしまうのです。

ターンオーバーとは下記2つの工程を指します。

1.表皮の一番下にある「基底層(きていそう)」にあるケラチノサイトが、形を変えながら角質になること。
2.角質が古くなり、自然にアカとなって剥がれ落ちること。

上記ターンオーバーの工程の中でうるおい成分もつくられます。そして、ターンオーバーは遅いのも、速いのも、理想的な状態ではありません。

理想的なターンオーバーのスピードでできあがった角質はその中にたっぷりとうるおい成分を抱えており、形もキレイに整っています。この状態の角質を「成熟している」といいます。

一方で、ターンオーバーのスピードが速い中で作られた角質は乾燥しており、形も不揃い。この状態を「未成熟である」といいます。

未成熟な角質は剥がれ落ちる機能も低下しています。きちんと剥がれ落ちることのできない角質達の行き先は「毛穴」。これが角栓となるのです。

もう少し専門的な用語を使って解説すると、角質同士は「手」(コルネオソームという細胞間内構造物)をつないでいます。剥がれ落ちる際には、この繋いだ手を離し、古くなった角質はアカになって剥がれ落ちていきます。その手をスムーズに離すために働いているのが酵素なのですが、酵素は「水」がなければ働きません。乾燥して水分不足の角層では、酵素は働かず、そのため手は離れず、繋いだままになります。


つまり、角質が未成熟化して積み上がってしまうのも「乾燥」が原因であり、そして積み上がった角質同士の繋いだ手が離れないのも「乾燥」が原因なのです。

思わぬ肌トラブルの原因や角栓を悪化させてしまうお手入れ・生活習慣を見直そう!

角栓ができる原因が「乾燥」というのは驚きですよね?「スキンケアでしっかりうるおい補給をする」というのは、角栓ができないようにするための必須項目といえそうです。

では、今現在毛穴に詰まった角栓を取るお手入れで気をつけたいポイントはあるのでしょうか?ちょっと見直してみましょう。

こんなこと、していませんか?肌トラブルの元につながるお手入れ習慣



メイクを落とさない



帰宅が遅かったり、どっと疲れていたり、とメイクを落とすのが正直面倒な日も。でも、メイクを落とさないで寝てしまうのは、論外です。毛穴に詰まった角栓が取れないのはもちろん、メイク料が肌に残って汚れたままでは、あらゆる肌トラブルの原因に。

「クレンジングと洗顔」の落とすケアは、肌が健やかに機能する状態を作るための、大切なお手入れです。

肌の洗いすぎ・ゴシゴシ擦る



角栓を取りたい一心で、洗顔中にゴシゴシ擦るのはNG。思わぬ肌トラブルの元につながるかもしれません。

洗う際には、摩擦は禁物。ゴシゴシこするのは絶対に止め、肌を傷つけないようにやさしく行いましょう。角栓をしっかり取るためには充分に泡立てて濃密な泡で丁寧に行うことが大切です。その弾力のある泡は、洗顔を終了するまで泡がへたれることが少ないため、肌を過度に摩擦することが防げます。

また、1日の洗顔回数は、朝と晩の2回が基本。洗いすぎは肌乾燥の原因に。よほど汚れた日でなければ、基本的にはそれ以上洗顔する必要はありません。

こんなこと、していませんか?肌トラブルの元になる生活習慣



睡眠不足



徹夜はもちろん、睡眠不足の翌朝の肌は、いつも以上にベタついていませんか?人は、睡眠中に皮膚細胞を構成するたんぱく質の合成を盛んにし、細胞に栄養を与え、肌のダメージを修復する「成長ホルモン」を分泌します。子どもは起きている間にも、この「成長ホルモン」が分泌されますが、大人の場合は深いノンレム睡眠が引き金となって、およそ夜10時~夜中2時頃のいわゆる「肌のゴールデンタイム」に分泌されます。睡眠不足になると成長ホルモンの分泌が著しく低下するため、皮膚表面はベタつくのに乾燥する、といった肌状態に傾きます。

動物性たんぱく質や脂質、糖分の多い食品の摂り過ぎ



動物性たんぱく質や脂質、糖分の多い食品の摂り過ぎは、過剰に皮脂が分泌される原因として知られています。今一度、自分の食生活と肌状態を、見直してみることも必要です。

できてしまった角栓、どうする? 角栓のオススメ対処法

ホットタオルで角栓をゆるめてとる



角栓を構成する約70%と、お話しましたが、角質はたんぱく質なので、とても硬いのです。ホットタオルで肌を温めることで、皮膚もゆるみ、毛穴もゆるみ、毛穴に詰まっている皮脂もゆるむ。クレンジングの前にホットタオルで温めておくと、角栓がより取れやすい状態になるのでオススメです。

ふきとり美容


角栓の元となる古くなった角質のケアには「洗顔料を使って洗顔すること」が基本です。しかし、洗顔料を使用した洗顔をしていても、なかなかゴワツキがよくならなかったり、乾燥によって剥がれ落ちない角質がめくれ、粉が吹いたように見える状態のことも。そんな時は、ふきとり美容も効果的。

ですが注意点もあります。肌が乾燥している場合は、溶かして角栓をオフするものや、肌に負担をかけるスクラブ剤はおすすめできません。乾燥肌でも使える、肌に負担の少ないものを選ぶのを心がけましょう。

上記のほか、酵素パックや毛穴パックなども角栓ケアにはありますが、乾燥に傾いている肌や、刺激を受けやすいデリケートな肌には、注意も必要です。

角栓を取るために、オススメのクレンジングのタイプはある?


クレンジング料は、洗浄力の高いタイプを選びましょう。一番洗浄力が高いのはオイルタイプですが、乾燥がちな人に次にオススメなのは、洗浄力の高いクリームタイプです。

洗顔するときの注意点


「ゴシゴシ擦るのはNG」とお話しました。洗顔料は、弾力性のあるたっぷりの泡で洗いましょう。濃密な泡のクッションは、指の腹が皮膚表面に触れて、肌を摩擦しすぎるのを防ぎます。力を入れず、内側から外側へ円を描くように優しく洗ってください。弾力が続く泡であれば、洗顔の途中で泡がへたることもなく、肌の汚れをしっかりと包み込んでオフし、肌のすみずみまで気持ちよく洗い上がります。

角栓をつくらせないようにするために。角栓予防法

保湿を丁寧に


角栓ができるそもそもの原因が「乾燥」であることはお話したとおり。

化粧水はたっぷりと、が基本。特に、毛穴の気になる部位には、指で重ねづけしましょう。

また、乳液やクリームも必ずつけること。せっかくつけた化粧水が蒸発してしまうので、ベタつきが気になるからと全くつけないのはNGです。もし、ベタツキを感じる場合は、量を減らしたり、テクスチャーの軽いものを選びましょう。

水分保持能改善効果のあるライスパワーNo.11(医薬部外品)の化粧品を使用すると、肌自らの保水力がグンと上がり、結果、角栓のできにくい肌状態により近づきます。

バランスのとれた食生活


「角栓を作りにくくするには、バランスのいい食事をとることがとても重要です」、と教えてくれたのは管理栄養士の五十嵐ゆかりさん。

「5大栄養素であるタンパク質、炭水化物、脂質、ビタミン、ミネラルはとりたいところですが、炭水化物(糖質)と脂質に関しては、摂りすぎには注意が必要です。

ご飯や麺、パン、おやつなどの炭水化物(糖質)や動物性の食品、揚げ物などの脂質をとり過ぎると、皮脂が過剰に分泌され、角栓ができやすくなってしまう原因につながります。

また、ターンオーバーを促すとされるビタミンA、皮脂の分泌を正常に保つとされるビタミンB2とビタミンB6、腸内環境を整えて栄養素の消化吸収がしやすくなるのを助ける食物繊維をとりましょう。腸内環境を整えるには、発酵食品を摂るのもおすすめですね」(五十嵐さん)。

美肌のために積極的に摂りたい栄養素と代表的な食品



◆ビタミンA(β-カロテン)を含む食品...レバー、うなぎ、緑黄色野菜

◆ビタミンB2...豚レバー、卵、納豆、乳製品、アーモンド

◆ビタミンB6...レバー、マグロ、カツオ、鮭、バナナ

◆食物繊維...野菜、キノコ、海藻

角栓はなぜできてしまうのか。原因を知って、また、できにくくする予防法を知って、スキンケアだけでなく、生活習慣、食生活など、トータルで角栓のできにくい美肌にアプローチしていきましょう。


取材協力:Yukari Igarashi
Text:Yuka Hanyuda
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