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2020.01.14

顔のカサつき・粉吹き、スキンケアとメイクでケアしよう

スキンケア

#カサつき #スキンケア #ベースメイク #メイク #乾燥肌

白っぽく粉を吹いたように見えることから「(肌が)粉を吹く」といわれます。見た目も悪いし、進行するとかゆみや痛みがでることも。

粉吹きの原因と正しいお手入れ方法を知れば、「粉吹きなし」の美肌が手に入ります。粉吹きのときのおすすめのベースメイクもご紹介します。


「粉吹き」はなぜ起こる?

(1)原因は「角層細胞の未成熟化」


粉が吹いたら、まずクリームをつけていませんか?
クリームで一旦は粉吹きが目立たなくなりますが、すぐに元に戻ってしまいますよね?粉の正体は「角層細胞」(角質と同じ)。クリームを塗ると粉吹きの部分の角層細胞の端が一旦肌表面に接着されるので、一時的には目立たなくなります。でもクリームで接着しつづけるのには無理があるため、またすぐに元に戻ってしまい、粉吹き状態になります。

本来角層細胞は、ある一定の時間が経過して古くなると、自然にアカの一部となって剥がれ落ちるようにできています。ところが、剥がれ落ちることができずに、細胞の端だけがめくれているため、粉が吹いているように見えるのです。剥がれ落ちない原因は、角層細胞が成熟できていない、つまり「未成熟な細胞」だからです。
 

<ターンオーバーとは?>


ターンオーバーとは、皮膚組織の表皮(ひょうひ)の代謝機能のことを言います。表皮の一番下の基底層にある基底細胞が2個に分裂し、1個は次の細胞分裂に備えるためにそのまま基底層に留まり、もう1つは形や構造を変えながら上層し、最終的に角層細胞になります。そして角層細胞が一定期間が経ち、古くなると、自然にアカとなって剥がれ落ちます。この2つの工程を合わせて「ターンオーバー」と言います。
 

ターンオーバーとは、下記2つの工程を指します。
(1)基底層で生まれた基底細胞が細胞分裂を起こして角層細胞になる。
(2)角層細胞が古くなって自然に古い角質となって剥がれ落ちる。
※①の工程で14日、②の工程で14日かかることから、「ターンオーバーは28日」と言われる。

(2)未成熟化の原因は「速すぎるターンオーバー」


ターンオーバーが確認できたところで、ターンオーバーと角層細胞の未成熟化に話を戻します。肌が乾燥するとターンオーバーは速くなります。ターンオーバーが速まるということは、充分な時間がない中で角層細胞が作られる、ということです。急いで作られた角層細胞のクオリティは低く、その中に含有しているNMF(保湿成分)も少ない状態で出来上がります。また形も崩れており、一つひとつの大きさも不揃いです。この状態を「未成熟である」と言います。

通常、古くなると自然に剥がれ落ちる角層細胞ですが、未成熟な角層細胞はこの機能も低下しているため、剥がれることができずにそのまま積み上がります。この積み上がり、めくれている状態が「皮ムケ」です。


粉吹きを防ぐポイント

・徹底した保湿を心がける。プラスワンのお手入れもおすすめ


乾燥肌の多くの方から「何をやっても乾燥状態から抜け出せない。どんなお手入れが良いのか分からない。」という質問をいただきます。その理由は、乾燥した環境からは乾燥した、機能低下した細胞しか生まれない、という悪循環が起きるからです。

解決策は「徹底した保湿」。乾燥する冬やバリア機能が不安定になりやすい季節の変わり目は特に気をつけてお手入れに力をいれましょう。
まず、化粧水でたっぷり保湿。乾燥を感じる部位や、皮ムケしやすいところは、重ねづけしましょう。そのあとには、クリームを忘れずにつけてください。クリームだけで、粉吹きはなおりませんが、クリームなしでもなおりません。与えたうるおいを蒸発させないように、クリームで蓋をする。大切なポイントです。

「そんなこと、やってる!」という声も聞こえてきそうですね?
一生懸命粉吹きをなおそうと保湿しても、なかなか効果を感じられないのは、保湿成分を受け止める角層細胞がパワーダウンしているためです。そんなときには、基本の高保湿の商品でお手入れすることにプラスして、乾燥対策としてぜひ取り入れてほしいおすすめのお手入れがあります。

<プラスワンのお手入れ>


・ダメージ部位を集中的に修復してくれる美容液をプラス


ダメージ部位を見つけ出しその細胞にピタッと密着し、粉吹き部分がうるおい成分で修復されます。その後もダメージ細胞に密着し集中的に保湿し続けるので、ダメージ部位の回復がとってもスピーディーです。つけたその日に、「違う!」と感じられる期待大!です。

・水分保持能を改善する美容液をプラスする


角層内の水分の保持する「セラミド」の産生量を増加させることで角層の水分量が向上し、肌の水分保持能(保水力)をアップさせることができるようになります。
一緒に使う化粧品の保湿成分を角層内に留める時間が長くなり、角層の水分量も安定しくるので、ターンオーバーのスピードが整いやすくなります。


粉吹きしてるときにおすすめのクレンジング

粉吹きをしているときは、肌の乾燥の進行がMAXとも言える状態なので、保湿だけでなく落とすケアのクレンジングにも気をつけたいところです。洗浄力が最も高いオイルタイプは、粉吹きをしているときには控えた方が良いでしょう。おすすめのタイプは「クリームタイプ」か「ミルクタイプ」。どちらも保湿成分(水溶性のうるおい成分)とエモリエント成分(油溶性のうるおい成分)の両方がバランスよく配合されています。食事の後にお皿に残った食材を水につけて柔らかくしてから取るように、保湿成分が配合されたクレンジング料は、テクスチャーがしなやかなので、キメのすみずみに入り込んだベースメイク料などの汚れを、ほぐしながらやさしく取り除くことができます。

また、クリームタイプ使うときは、ひと手間かけて、顔にのせる前に前に手のひらでクリームを温めると、より肌負担なくクレンジングできます。
ミルクタイプを使用するのであれば、いつもより量を多めにとって、やさしくらせんを描きながら肌になじませましょう。乳液をつけるときと同じ要領のようですが、乳液のように肌に浸透させるのが目的ではなく、汚れを浮かせてクレンジング料に取り込むのが目的なので、力を入れすぎないように注意しましょう。

クリームタイプとミルクタイプのどちらを選ぶかのポイントは、「カバー力」。カバー力が高いベースメイク料であればクリームタイプ、ライトなベースメイク料であればどちらでもOKです。

粉吹きしているときのおすすめのベースメイクは「リキッドタイプ」

粉吹きをしているときは、パウダーファンデーションをつけるとより粉吹きが目立ちます。おすすめは「リキッドタイプ」。水分量を保ち、乾燥を防いでくれます。このときは、「リキッドファンデーションを塗る」という感覚ではなく、軽く、優しく叩いてのばしながらつけましょう。

指で叩きこんだあとは、リキッド用のスポンジで、上からポンポンと数回優しく叩き込みます。角層細胞のめくれた端の部分についてリキッドファンデーションは、スポンジに吸収されやすくなりますし、皮膚表面についたリキッドファンデーションは、より皮膚に密着するので、厚みがなくなり、透明感が出ます。リキッドタイプのファンデーションの後は、通常フェイスパウダーやコンパクトパウダーをつけるステップのものが多いですが、パウダーをつけると、粉吹きが目立ちます。つける場合は、プレスされていないタイプのフェイスパウダーをブラシに含ませ、フェイスパウダーの蓋の縁に、ブラシの持ち手の部分を当てて軽く2~3回トントンと叩き、ブラシに含ませた余分な粉を少し落とします。その後、一度だけ軽くふわっとのせる程度で終了しましょう。

いかがでしたか?ポイントをおさえたお手入れで、乾燥する季節も粉吹きなしで、楽しい時間をお過ごしくださいね!
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