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2020.03.27

乳液とクリームの違いを解説!肌状態に合わせて選んでみよう

スキンケア

#クリーム #スキンケア #基礎化粧品 #乳液 #美肌

基礎化粧品のアイテムとしてよく紹介される乳液とクリーム。
どう違うの?一緒に使った方が良いの?
意外と知らない素朴な疑問を解説。きっとアイテム選びのお役に立てるはずです。


乳液とクリームの目的は?

乳液とクリームの違いを解説する前に、なぜ使うのか、その目的を確認していきましょう。

●乳液とクリームの目的
①肌に必要な「油分」補給をする
②化粧水で与えた水分の蒸発を防ぐ

「クリームは、化粧水で与えた水分が蒸発しないように"蓋"をするもの」とよくいわれます。これは正解。
そして、乳液にも同じことがいえます。また、「蓋」をするのと同じくらい大切な役割があります。それは「油分補給」です。なぜならば、「油分」は肌がもとから持っているうるおい成分のひとつで、肌にとってとても大切なもの。足りなくなると肌があれてしまうからです。

「そんなの当たり前でしょ?」といわれそうですが、これはとっても大切なことなんです。

乳液とクリームの違いはなに?

乳液とクリームが同じ目的を持っていることが確認できました。同じ目的なので、配合されているうるおい成分の種類も同じです。

では違いは?
それは、配合成分のバランスが、乳液とクリームでは違う、ということなんです。

乳液とクリームに配合されているうるおい成分は、エモリエント成分(油溶性のうるおい成分)をはじめ、大きく分けると3つあります。

①エモリエント成分 (油溶性のうるおい成分)
②保湿成分 (水溶性のうるおい成分)
③水分


これらは、皮膚がもともと持っているうるおい成分が、季節や生活環境、加齢などにより減少するため、それを化粧品で補うことでバリア機能をサポートすることを目的としています。


乳液とクリームでは以下のように各成分の配合割合が異なっています。

「保湿成分の配合量」はクリームより乳液の方が多い  乳液>クリーム
「エモリエント成分の配合量」は乳液よりクリームの方が多い 乳液<クリーム

イラストで表すと、下記のようなイメージです!

・乳液は、保湿成分とエモリエント成分をある程度均等性を保ちながら配合した状態で、両方の働きを兼ね備えています。
・クリームはどちらかというと、エモリエント成分の機能を高く持つアイテムとなっています。
※ご参考用に、化粧水の成分の配合バランスのイラストも掲載いたしました。化粧水は、保湿成分を主成分としています。

乳液のエモリエント成分の配合量は、クリームより少ないのが一般的ですが、だからといって乳液の「蓋」としてのパワーがクリームより劣るということはありません。

では、なぜ乳液とクリームという、異なるアイテムを作っているのでしょうか?
 

理由① 肌が必要とする油分量が人により異なるため


肌が必要とする油分量より、化粧品で与えたエモリエント成分の量(油分量)が少ないと、乾燥が進み、肌はツヤとしなやかさを失います。多すぎると、テカリになります。どちらにも対応できるように、エモリエント成分の配合バランスが異なる、乳液とクリームをご用意しています。

○手で触ったときに油分が手につかず「しっとり感」を感じたら「ツヤ」
○触った手のひらに油分がついて「ベタッ」としていたら 「テカリ」

鼻やおでこ、頬など、午後や夕方などにベースメイクが固まっていたり、メイクが崩れている箇所があります。その部位は皮脂が過剰に分泌している場所ですので、テカリやすいところといえます。


☆ご参考に!ツヤとテカリの見分け方☆
ベースメイク完了から5時間経った頃を目安に、肌状態を確認する。
(朝7時にメイクが終了していれば、お昼の12時頃がチェック時間)

理由② テクスチャーの好みやハンドリングの良さに対応するため


「もう少し油分を与えた方がきっといいんだろうなぁ・・・」と思っていても、どうしても好みのテクスチャーというのはあります。感触が苦手だと、どうしても使いたくない、と思ってしまいますよね?クリームの重たさは苦手だけど、乳液くらいなら大丈夫、という方にも、クリームと入れ替えの形でお使いいただけるように、ご用意しています。ご自身の肌が必要としている油分量と、各商品のしっとり・さっぱりレベルを確認しながら、選んでくださいね。

ここで、一旦結論です!
日々、季節や体調の影響で肌状態は変化します。
肌状態をみながら、乳液とクリームを上手に使い分け、ご自身の肌の状態を整えましょう。

乳液とクリーム、両方つけても大丈夫?

大丈夫です。乳液とクリームの両方をつけた方が、単品使いよりも肌に届けたい保湿成分とエモリエント成分の調節もしやすくなります。ブランドによって、基礎化粧品としての推奨アイテムに、乳液とクリームの両方がラインナップされているものもあれば、肌状態によってどちらか一つを選ぶ、または日によって両方つける、などの、おすすめのつけ方に違いがあります。または、乳液は発売していないが、クリームのバリエーションが豊富にある、というブランドもあります。基本的には各ブランドの推奨のつけ方に準じていただきたいのですが、分からないときや迷ったときは、ブランドの美容スタッフや、窓口に相談してみてください。

よくある質問 「美容液をつければ、乳液やクリームはつけなくてもOK ?」

回答は、基本的※には「No」です。
美容液も、テクスチャーがクリームのようにしっとりしているものも多いので、なんとなく「美容液を使うとしっとりするからクリームは要らないかも?」と思うかもしれません。
※ブランドのコンセプトにより、異なるケースがあります。

美容液の目的は、クリームとは異なります。クリームの基本的な役割がエモリエント成分を与えることに対して、美容液は種類により目的がそれぞれ異なります。「美白美容液」には美白有効成分が配合されており、求める最大の効果は当然ながら「美白効果」になります。「保湿」を目的とした「保湿美容液」もあります。「保湿をする」という点で方向性は同じですが、エモリエント成分の補給を第一目的にしているとは限りません。

もちろん、エモリエント成分を配合している美容液はたくさんあります。そして、エモリエント効果を感じていただけるものもたくさんあります。ただし、美容液は、もともとのベースが、「水溶性寄り」なのです。このため、乳液やクリームほどのエモリエント成分を、肌が必要とすると想定される量を配合することができません。

美容液はお肌のお悩みや肌状態など、個々のニーズに合わせて取り入れていただきたい、大切なお手入れアイテムです。また、乳液とクリームは、肌状態を健康的に整え、保つための基本的な重要なアイテムです。どちらも美肌のために必要ですが、目的を整理して、ご自身のお手入れアイテムに、何を取り入れていくのかを、上手に選択していただきたいと思います。
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