2018.07.24

解決！夏のニオイ問題

Beauty Column

約７割もの人が気にしているといわれる「汗のニオイ」。
特に夏は汗をかきやすく、また薄着でもあるため、ニオイがとっても気になる季節。
「くさいと思われてない？」という不安を解消するためにも、汗がにおう原因を知って、効果的な予防法をチェックしましょう！

■なぜ汗はにおう？

汗は、肌にある汗腺（かんせん）という器官から分泌されます。

汗腺には、「エクリン汗腺」と「アポクリン汗腺」の2種類あります。

エクリン汗腺は主に体温調節のために汗を分泌させる汗腺で、ほぼ全身に分布しています。

エクリン腺から分泌される汗は、99％が水分であり、ニオイの原因となることはあまりありません。

ニオイのもとになるのがアポクリン汗腺から分泌される汗。

この汗にはいろんな成分が含まれているため、白く濁っています。

ただ、汗自体にニオイはほとんどありません。

実は、ニオイの原因は「皮膚常在菌」なのです。

アポクリン汗腺から出る汗に含まれる成分を皮膚常在菌が分解することでニオイの原因物質が発生してしまいます。

アポクリン汗腺はわきや下腹部、外陰部など身体のごく一部にしか存在していません。

わきの下の汗のニオイが気になるのは、アポクリン汗腺が多く分布しているためです。

ニオイを防ぐためには、汗を皮膚常在菌に分解させないことが重要！

つまり、汗をかいたらすぐにふき取ったり、シャワーで洗い流したりすることでニオイは防ぐことができます。

ただ、なかなか「汗をかいたらすぐに拭く」というのも難しいもの。

そういう時は、制汗剤やデオドラントグッズを活用するのがおすすめです。

外出前にはデオドラントスプレーやデオドラントクリームなどで予防しましょう。

また、汗拭きシートを持ち歩き、お手洗いの度にふき取る、というのも効果大です。

夏でもワイシャツなどを着用される男性は、抗菌防臭タイプのワキ汗パッドの活用なども効果的ですね。

もちろん、体臭は誰にでもあるもの。

あまり過敏になるのもよくありませんが、香りはその人の印象を左右するものでもあるので、エチケットとしても気をつけたいですね。

小林未佳: 関西学院大学理学部卒業後、化粧品メーカーにおいて研究・開発に従事。その後、化粧品の商品企画・マーケティングへと転身。2018年、これまで培った化粧品や美容の知識を発信するべく、ライターとして独立。
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