2020.08.11
ヘアケアの基礎知識「髪の乾かし方」|夏のドライヤー問題も解決!
Beauty Column
お風呂に入るのは好きだけど、入浴後の「ドライヤーで髪を乾かすこと」がとても苦手、という方が多いのだとか。
特に、夏などの暑い時期は、せっかくお風呂に入ってすっきりしたのに、ドライヤーで髪を乾かしているうちにまた汗をかいてしまう……、なんてことはありませんか?
今回は正しい髪の乾かし方と、夏でも快適に髪を乾かすコツをご紹介します。
■夏の暑い時期は自然乾燥でもOK?
実は、濡れた状態でいることは髪の傷みの原因になってしまいます。
髪の毛が濡れている状態は、髪表面のキューティクルがはがれやすく、少しの力で切れやすい状態。
キューティクルがはがれると、ツヤがなくなるだけでなく、髪内部のうるおいが流出しやすくなり、パサつきや枝毛・切れ毛の原因となってしまいます。
→髪の毛の構造を詳しくみてみる
髪を洗った後は、できるだけ早くきちんとドライヤーで髪を乾かすことが大切です。
■髪を傷めないドライヤーの使い方
1.洗髪後、タオルドライをしっかりする
髪を洗った後は、まずしっかりとタオルドライしましょう。
タオルを髪全体に覆うようかぶせて、タオルの上から頭皮全体を指の腹でもみほぐすようにして頭皮の水分をふきとります。
髪の毛が長い人は、髪をタオルではさんで髪の毛の水分をタオルへ吸わせます。
ゴシゴシとこするのはNG!
髪へ摩擦を与えないように優しく行うことが大切です。
\Point/
タオルは吸水性のよい大判のものを使いましょう。
タオルを変えるだけでその後のドライヤーの時短になります!
マイクロファイバーのものなど、吸水性の高い素材を選ぶと尚よいですね。
2.ドライヤーを使って髪を乾かす
まずは、髪の根本から乾かします。
ドライヤーを持っていないほうの手で、頭皮までドライヤーの風が行き渡るように、髪をかきわけましょう。
早く乾かしたいと思い、髪にドライヤーを近づけてる方もいるかもしれませんが、それはNG。
髪は熱にとても弱く、100℃以上の加温を繰り返すと髪内部の構造が変化してしまうことも。
ドライヤーを使うときは、髪から10cm以上離すことが大切です。
頭皮が乾いたら、毛先を乾かします。
ドライヤーの風が均一にあたるように、ドライヤーを持っていないほうの手で、髪を梳かすようにほぐしながら、がポイント。
\Point/
きちんと髪を乾かさないと髪の傷みの原因となりますが、乾かしすぎるのも髪の乾燥の原因に。
髪が乾いているのに、ずっとドライヤーの風を当て続けるのはやめましょう。
■夏のドライヤータイムを快適にするコツ
せっかくお風呂に入ってすっきりしたのに、ドライヤーを使うと汗をかいてベタベタになってしまう、とお悩みの方も多いかと思います。
髪を乾かすときに最も大切なのが、「タオルドライをしっかり行う」ということ。
特に髪が長い方はタオルを2枚ほど使い、しっかりと水分を取り去っておくと、その後のドライヤー時間を短縮することができます。
では、夏のドライヤータイムを快適に過ごすコツを2つお伝えします。
1. 身体のほてりがおさまってからドライヤーを使う
お風呂あがりのほてった身体をクールダウンさせてからドライヤーをするのが、一番簡単な解決策。
そのときのポイントとしては
●タオルドライは済ませておく
●タオルドライした後は、乾いたタオルで髪をくるんでおく
ことが大切です。
髪が濡れている状態は傷みやすいので、髪をタオルでくるんでおき、摩擦が起きにくい状態にすることが大切です。
2.ドライヤーを使うとき、首に水で濡らしたタオルを巻いておく
首には太い血管が通っているため、首を冷やすのは体温を下げるのに効果的です。
特に、ドライヤー使用時は首にも熱い風が当たってしまうので、体温があがり汗をかくという悪循環に。
そのため、ドライヤーを使うときは、首に水で濡らしたタオルを巻いておくだけで、体感温度もずっと下がります。
暑い時期はドライヤーをするのがストレスになる!! という方はぜひお試しくださいね。
■ライター
関西学院大学理学部卒業後、化粧品メーカーにおいて研究・開発に従事。
その後、化粧品の商品企画・マーケティングへと転身。
2018年、これまで培った化粧品や美容の知識を発信するべく、ライターとして独立。
All About Beauty 公式ガイド。