2023.01.16
“やけど”は応急処置で跡の残り方が変わる!? 正しいやけどの応急処置
Beauty Column
日常生活で起こる“やけど”。
やけどとは、熱が原因で皮膚や粘膜が損傷することです。
やけどになってしまった場合、応急処置がとても大切です。
今回は、やけどの正しい応急処置について解説します。
■やけどの正しい応急処置
やけどしたとき、大切なことは「どれだけ早く熱を下げられるか」です。
やけどを重症化させないためはもちろん、適切に処置することでやけど跡が残りにくくなるといいます。
やけどの応急処置として、最適なのは「水道水の流水で冷やすこと」。
水圧は強くなくて大丈夫です。
5分から30分ほど流水でやけどした部位を冷やすことが大切だそうです。
貯めた水でもよいのでは? と思われる方もいるかもしれませんが、貯めた水だと水が少しずつ温まってしまいますよね。
そのため、冷やす効果が下がってしまいます。
氷や保冷剤で冷やす方もいるかもしれませんが、あまりおすすめできません。
これらは冷たすぎるため、長時間冷やし続けると凍傷になってしまう恐れがあります。
また、冬場など寒い時期は、冷やしているうちに低体温になってしまうことも!
熱さまし用のジェルシートをやけど部分に貼る方もいるかもしれませんが、これはNG!
やけどにより傷んだ肌に粘着ジェルがベタっと貼りついてしまうので、剥がす際に皮膚を傷める可能性が!
やけどをしたときは、「すぐに流水で5分以上冷やす」を覚えておいてくださいね。
■衣服の上からやけどを負った場合は?
ある程度、熱がとれたら脱いでも大丈夫です。
ただ、衣服の素材によっては熱で溶けて肌に貼りついてしまうものもあるので、その場合は無理にはがさず、皮膚科を受診しましょう。
■やけどに注意が必要なシーン
特に顔やデコルテにやけどを負ってしまうことが多いので、使用する際は十分気を付けてくださいね。
そして、万が一やけどをしてしまった場合は流水で十分冷やしましょう。
料理中では
● 熱いやかんやオーブンの鉄板に触れてしまう
● 食卓に出したホットプレートに触ってしまう
●カップ焼きそばの湯切りの際の蒸気
● 揚げ物をしている際の油はね
などでやけどすることが多いそうなので、気を付けてくださいね。
■日やけもやけどの1種
夏の気持ちよく晴れたビーチでは、日やけ止めを塗らなかったり塗り直さずに遊んでしまうとひどい日やけを起こしてしまいます。
パラソルの下の日陰なら安心、と思って昼寝をしているうちに太陽が移動し、起きたら太陽が降り注ぐ日なたになっていて、肌が真っ赤になっていた……なんてことも!
また、Tシャツやラッシュガードを着ずにシュノーケリングをしていて、夢中になって気づいたときは背中がやけどのようになっていた……なんてこともあるそうです。
基本は日やけ止めをきちんと塗る・塗り直す、そしてUVカット効果のある上着(ラッシュガードなど)や帽子で日やけを防ぐことが大切です。
うっかりひどい日やけを起こしてしまった場合もまずは冷やして、炎症を抑えることが大切です。
水ぶくれや皮むけがひどい場合は皮膚科を受診しましょう。
身近に起こりうる“やけど”!
正しい応急処置で、症状を悪化させない&跡に残さないように気を付けましょう!
■ライター
関西学院大学理学部卒業後、化粧品メーカーにおいて研究・開発に従事。
その後、化粧品の商品企画・マーケティングへと転身。
2018年、これまで培った化粧品や美容の知識を発信するべく、ライターとして独立。
All About Beauty 公式ガイド。