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2023.01.06

「ほくろ」って一体なに!?

Beauty Column

口元 口元

身体のあちこちにある「ほくろ」。
黒いほくろだけでなく「赤いほくろ」が気になったりしていませんか?
歳を重ねるにつれ、ほくろが増えてきたなんて方も多いかと思います。
「ほくろが大きくなると“がん”になる」なんて言われたりしますが、真相はどうなのでしょうか?
今回はほくろにまわる疑問について解説します!


■ほくろの正体は!?

黒いほくろ

ほくろとは、医学的には「色素性母斑(しきそせいぼはん)」に分類されるもので、その中でも小さなものが“ほくろ”とよばれます。
ほくろが黒いのは、シミと同様「メラニン」という色素をもっているためです。

ほくろは3歳ころから20歳くらいまでに発生するものが多く、平らなものもあれば、膨らみを帯びたものもあります。
一般的に、ほくろの膨らみは加齢によるものとされています。
「最近ほくろが膨らんだ!」
と気になっている方もいるかもしれませんが、ほとんどの場合は加齢が原因なので、心配ないとされています。

■ほくろが“がん”になるって本当!?

鏡を見る女性

ほくろ自体が悪性化してがんになることはほとんどありません。

メラニン色素を作り出すことのあるメラノーマ(悪性黒色腫ともよばれる皮膚がんの1種)と混同されることがあります。

メラノーマの特徴は、
●ほくろと皮膚との境界線が不鮮明
●ほくろの色に濃淡がある

などがありますが、ほくろとメラノーマの違いは自己判断できるものではありません。

不安なものがあれば皮膚科を受診し、検査してもらうことをおすすめします。

■赤いほくろは何もの!?

赤いほくろ

一見すると赤いほくろのようなもの、その正体は「老人性血管腫」です。
別名ルビースポットとも呼ばれ、30歳ころからでき始める方が多いといいます。

皮膚の中の毛細血管が増殖してできたもので、顔や胸元、背中、腕など身体中どこにでもできるのが特徴です。

できたての老人性血管腫は平らですが、加齢にともなって膨らんだりすることも!
基本的には放置しても問題ないのですが、老人性血管腫は毛細血管のかたまりなので、傷つくと血が止まりにくいこともあるので注意してくださいね。

■ライター

小林未佳さん

小林未佳

関西学院大学理学部卒業後、化粧品メーカーにおいて研究・開発に従事。
その後、化粧品の商品企画・マーケティングへと転身。
2018年、これまで培った化粧品や美容の知識を発信するべく、ライターとして独立。
All About Beauty 公式ガイド。
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