2022.03.15

“寒暖差”は肌の不調の原因に！健やかな肌を保つために大切なこと

Beauty Column

季節が冬から春へと移ろうとする時期は“三寒四温”、つまり寒い日や暖かい日が周期的に繰り返します。
こんな寒暖差の激しさから体調不良になる人も多いのでは？
実は、寒暖差はお肌にも悪影響を及ぼします。今回は、寒暖差がお肌に与える影響とその対策について解説します。

■寒暖差で肌の調子が悪くなるのはなぜ？

桜の花

朝晩は冷え込むけど、昼間は暖かい。昨日までは真冬のようだったけど、今日は急に春めいた暖かさなど、寒暖差を繰り返すのが春先の特徴。
このような季節の変わりめに、肌あれしたり、敏感肌になったりするなど、お肌の不調に悩むことはありませんか？
寒暖差による肌の不調には、大きく2つの原因があると言われています。

1．寒暖差による自律神経の乱れ

寒暖差は、身体の機能を調整する「自律神経」の機能を乱すということが分かっています。自律神経は、交感神経と副交感神経からなり、それぞれ真逆の働きをしています。

交感神経は、緊張したときや興奮状態、ストレスを受けた時に優位に働き、副交感神経は、リラックス状態や休息時に優位に働きます。いわば、交感神経は“アクセル”、副交感神経は“ブレーキ”のような関係です。
これらがお互いにバランスをとりながら、身体の状態を調整しています。

寒暖差が激しいと、何度もブレーキとアクセルと入れ替える必要があり、自律神経が過剰に働いてしまいます。
すると、肩こりや不眠、便秘、イライラ、冷えなどさまざまな不調が身体に起こると言われています。
身体の不調がお肌にまで影響し、肌あれや乾燥、敏感症状などのお肌トラブルが起こってしまいます。

2．角層のうるおい成分「NMF」が作られにくくなる

お肌の一番外側にある“角層”には、お肌がうるおいを保つために重要なNMF（天然保湿因子）があります。このNMFは、お肌の生まれ変わりであるターンオーバーの過程でつくり出されます。
寒暖差は、NMFの産生を妨げ、お肌のうるおいを守る「バリア機能」を低下させることが分かっています。

■寒暖差対策1：自律神経を整える

肩に手をさわる女性

寒暖差によるお肌の不調を防ぐためには、まずは自律神経を整えることが大切です。自律神経を整えるために特に気をつけたい4つのポイントをまとめました。

①栄養バランスの取れた食生活を心がける
食生活は、すべての生命活動の基本。タンパク質やビタミンなど、いろんな栄養素をバランスよく摂取しましょう。食生活が偏りがちなときは、サプリメントを使用するのもおすすめです。

⇒バランスの取れた食事について詳しく知りたい方は、「美肌をつくる生活習慣」・「食生活・睡眠・スキンケア」をご覧ください。

②夜はしっかり眠れる環境を作る（眠りが浅いと疲れを翌日に持ち越してしまいます）
□寝る3時間前からカフェインは摂取しない
□アルコールを摂取しすぎない
□寝る前はスマホやタブレット、テレビは見ない
□眠るときは電気を消し、暗い状態で眠る

など、質の高い睡眠をとれる環境づくりを意識しましょう。

⇒眠りについて詳しく知りたい方は、「睡眠こそが最高の美容法？！」をご覧ください。

③適度な運動を日常に取り入れる
適度な運動は、血流をよくするだけでなくストレス解消にもつながります。
ウォーキングや階段の上り下り、ストレッチ、ヨガなど取り入れやすいものでも良いと思います。
無理なく「心地良い」と思えるペースで実践してみてください。

④趣味の時間を作ってリラックスする
ご自身の好きなことをする「趣味の時間」を作って、心身共にリラックスしましょう。
映画鑑賞や読書、音楽を聴いてゆっくりリラックスなど……、心地良いと思える時間を過ごすことで副交感神経が優位になります。

■寒暖差対策2：弱バリア状態の肌をまもる

頬に手を当てる女性

乾燥や肌あれ、敏感症状は肌のバリア機能の低下が原因の1つ。
バリア機能が低下した状態＝「弱バリア状態」の肌に適したお手入れを行うことが大切です。

弱バリア状態の肌におすすめのスキンケアが「エクスバリア」シリーズ。
基本の3ステップ（化粧水・美容液ゲル・クリーム）で肌に不足しているものをしっかり補い、強化。肌内部のうるおいを逃さず、外部刺激からも肌を守ります。

化粧水・美容液・クリームの役割