2019.08.13
脂性肌・乾燥肌・混合肌、肌質の見分け方とそれぞれに応じたスキンケア方法
スキンケア
「私は乾燥肌」とか、「オイリーな肌質だから...」とか、「肌タイプ」や「肌質」について、一度は語ったり、耳にしたことはありますよね。「○○な肌質だから、△△なスキンケアが合ってる」と肌質に合わせたスキンケアを取り入れるのはもちろん大切なこと。とはいえ、そもそもあなたの思っている自分の肌質、本当に合っている自信はありますか? 今回は、その見分け方をお教えします。
自分の肌質、合っていますか?
自分がどんな肌質か、ということは、スキンケアアイテムや、さらにはベースメイクアイテムを選ぶ際の基準になっていることも少なくありません。でも、それって本当に正しいのでしょうか? 生理周期によってベタつく時期もあれば、ストレスや睡眠不足、食事内容によっても左右されることもありえます。そもそも肌質の判断を間違ってしまい、「私は○○肌」と思い込んだままで、本来の肌質と異なっていることに気づかないまま、ということも。
大切なのは、各肌質の特徴を知り、自分の肌質が本当はどれなのかを見分けること。そして本当に肌が望んでいるスキンケア方法ができたら、もっと自分の肌質とつきあいやすくなって、スキンケアも楽しくなるかも?
大きく分けて肌質は4種類。それぞれの特徴とは?
肌質は大きく4種類
乾燥肌
【油分・水分】
油分×(少ない)・水分×(少ない)/油水分ともに少ない
【特徴】
キメは細かいが、浅く、もしくは見えにくい状態。
脂性肌(オイリー肌)
【油分・水分】
油分×(過剰)・水分◎(適量~多い)/油分・水分共に多い
【特徴】
うるおい、弾力はあるが、脂っぽくベタつく。キメは粗い。Tゾーンや頬の毛穴の開き、黒ずみ毛穴などが目立つ。ファンデーションが崩れやすい。
混合肌(インナードライ)
【油分・水分】
油分×(過剰)・水分×(少ない)/油分が多く、水分が少ない
【特徴】
比較的キメは粗い。部分的、もしくは全体的にカサカサ、ゴワゴワしている。Tゾーンや頬の毛穴の開きが目立つ。 皮膚が硬く、ファンデーションが崩れやすい。
普通肌
【油分・水分】油分◎(適量)・水分◎(適量~多い)/油分・水分のバランスが良い
【特徴】うるおいにより適度なツヤがあり、なめらか。キメが整っており、やわらかい。毛穴はTゾーンくらいしか目立たない。ファンデーションののりがよく、ヨレやくずれなどが気にならない。
肌質判断を間違えると、もっと肌悩みは深くなる
「私は脂性肌なの」
・・・本来の正しい肌質は、実は混合肌
「脂性肌」とは、「油分も水分も多い」状態。「脂性肌なんです」という人で、本当に脂性肌だった人は少なく、実際は「混合肌」(皮脂過剰、水分不足)の場合がほとんど。残念ながら、肌は水分不足を起こしていて、皮脂過剰に傾いている、という事実を見逃しています。
「私は脂性肌なの」
・・・本来の正しい肌質は、実は乾燥肌
乾燥肌で油分も水分も足りない状態なのに、自分の肌は脂性肌だと勘違いしている人もそこそこ多いんです。間違ってしまうポイントは、「混合肌」と同じ(水分不足が原因で皮脂が過剰に分泌する)ことが多いと感じます。肌質の判断が「脂性肌」なのか「乾燥肌」なのかの違いは、人それぞれの感じ方の違いといえそうです。
ちなみに、理想的な肌状態で、油水分のバランスがちょうどよく整った「普通肌」だと認識している人は、1割にも満たないのが現状です。自己診断は厳しく、シビアになりがちなのでしょう。とはいえ、普通肌は「ベタベタしないのに、うるおい感が安定している」状態なので、やはり普通肌タイプに該当する人は、少ないのかもしれません。
スキンケアの目的
みなさんが日頃から重要視して行っている毎日の「スキンケア」とは、いったいどんな目的で行っているのか、ご存じでしょうか? 実は、化粧品によって「油水分のバランス」を整え、普通肌の状態に近づけることなのです。
それぞれの肌質に合わせたおすすめのスキンケアはあるのですが、そもそも肌質の判断を間違ってしまうと、お手入れしても普通肌の状態に近づくどころか、ますます悩みが深くなることもあります。油水分のバランスを整え普通肌に近づけるためには、自分の肌質に合ったスキンケアをスタートする前に、まずは正しく肌質ジャッジをすることが必要なのです。
肌質を正しくジャッジするには?
肌質の見分け方
朝スキンケアとベースメイクをして、5時間くらい経ったときの肌状態とベースメイクの崩れ方の状態を参考に肌質を見分けましょう。
肌質チェック
1.「皮脂過剰でベースメイクが崩れている」と感じる人
【A】皮脂過剰で「テカッっているかどうか」を判断
テカッっている部位※があれば、そこは「皮脂過剰」になっています
※「テカリ」か「ツヤ」かの見分け方
テカリ...手のひらで触ったときに、皮脂がついてくる
ツヤ...手のひらで触ったときに、皮脂はついてこない
【B】水分不足かどうかを判断
・肌がゴワついているかどうか
・皮ムケしている部位がある
【A】で「テカリ」と判断され、【B】で「ゴワつき」と「皮ムケ」のどちらかでも「YES」であれば、「混合肌」(インナードライ)。
【A】で「テカリ」と判断され、【B】で「ゴワつき」も「皮ムケ」もどちらも「NO」であれば、「脂性肌。
2.「乾燥している」と感じる人
【C】ツヤがないかどうか、つっぱり感を感じるかどうか、小ジワが気になるかどうかをチェック
・朝のスキンケアが終了したときの状態よりツヤがないかどうか、すでにつっぱり感や小ジワが目立っているかどうか
【D】ベースメイクの状態を確認する
・ベースメイクがすでに落ちてしまっている部位がある
・上から重ねてつけてもつかない
【C】、【D】いずれかに当てはまれば、「乾燥肌」のスキンケアを参照。
さらに、【D】の項目が該当する場合は、そのように感じる部位を確認しておく。
3.特にベースメイクの崩れは気にならない、肌も触るとやわらかい、適度なツヤもある、と感じる方
⇒「普通肌」。
正しいジャッジで分かった、本当の肌質にあったスキンケア
混合肌(インナードライ)の場合のスキンケア
混合肌を普通肌へ近づけるためには、充分な水分補給をした上で、必ずクリームでフタをしましょう。
水分不足により皮膚の保護作用で過剰に皮脂が分泌されている可能性が高い。ゴワつきや皮ムケの他に、皮膚表面に残った皮脂が空気に触れ酸化し、皮膚表面が赤くなっているケースも。化粧水は必須ですが、化粧水だけでは与えたうるおいがすぐに蒸発し、肌は乾燥に...。その状態を保護するために過剰に皮脂が出る、という悪循環になっています。だから、クリームの塗布はマストです。
また、水分不足になると古い角質が自然に剥がれ落ちることができません。剥がれ落ちることが出来ない角質の行き先は毛穴。こうして古い角質は毛穴を塞ぐため、角栓による毛穴の目立ちとなるケースも多く見られるのも、この肌質の特徴です。水分不足で自然に剥がれ落ちることができない角質がめくれ上がった状態が「皮ムケ」です。
<化粧水>
・メーカー推奨の基本の量を塗布する。
・テカる部位、ゴワついている部位、皮ムケしている部位には、手のひらに化粧水を出し、指ですくって重ねづけを。塗布後に、手で触れて確認して、もっちり感、ひんやり感を感じる状態がベター。
<クリーム>
・メーカー推奨の基本の量を塗布する。
・日中、脂が浮きやすい部位には量を減らすか、テクスチャーの軽いものをつけるなど、調整しても可。とはいえ、全くつけないのはNG。
乾燥肌の場合のスキンケア
油水分ともに不足しているため、水溶性と油溶性のうるおい成分の両方を充分に補給するために、化粧水とクリームの両方をしっかり補給することが大切。「肌が薄い」といわれたことがある人、よく人から「キレイな肌ね」といわれるが、本人は乾燥肌に悩んでいる場合は、クリームを塗布した後のハンドプレスがおすすめです。
<化粧水>
・メーカー推奨の基本量を塗布する。
・その後、特に乾燥を感じる部位には、指ですくって重ねづけがおすすめ。
「乾燥を感じる部位」というのは、「なんとなく、ここが乾いている」と感じる部位だったり、日中シワが目立つ、つっぱりやすいと感じる部位で、自分の感覚で気づいた部位でOK。粉が吹くほど乾燥する部位には、特に多めの量を重ねづけ。粉が吹いているのは、角層の水分量が不足しているため。重ねづけをしていても乾燥が続くようであれば、より保湿力の高い化粧水への変更も検討も必要。
<クリーム>
・メーカー推奨の基本量を塗布。
・その後、目もと、口の周り、頬など、化粧水と同じように乾燥を感じる部位に重ねづけを。
・ツヤがない部位や小ジワが気になる部位には、若干多めに重ねづけする。
・日中、すでにベースメイクが落ちてしまっている、と感じる場合は、全体的に塗布する量を多めに。それでも乾燥が続くようであれば、エモリエント効果(油溶性のうるおい成分)の配合量が多い、しっとりしたタイプにすることも要検討。
脂性肌の場合のスキンケア
洗顔では、泡立てを充分に行ったきめ細かなクッション泡で、皮膚表面に残った皮脂をしっかり取ること。その後、化粧水は基本の量を。そのうるおいを閉じ込めるフタには、クリームやテクスチャーの軽いものを少量つけること。
<化粧水>
・メーカー推奨の基本の量を塗布する。
<クリーム>
・テクスチャーの軽いクリーム、もしくは乳液を少量塗布するなど、調整を。
ティーンの頃と異なり、大人になってからの脂性肌は、睡眠不足、偏食、ストレス等、別の環境原因も大きく関係しているケースが多いので、スキンケアと並行して、生活習慣の見直しも大切です。
普通肌の場合のスキンケア
理想的な肌状態で、スキンケアで日夜目指すべきなのはこのタイプ。化粧水もクリームも、基本的にはメーカー推奨の基本量をつけること。
<化粧水>
・メーカー推奨の基本量を塗布する。
・日によって乾燥を感じる部位があれば、手のひらに適量を出し、指ですくってその部位に重ねづけする。
<クリーム>
・メーカー推奨の基本の量を塗布する。
・乾燥の気になる部位には重ねづけする。
どんな肌質にもおすすめ!の太鼓判スキンケア
それを叶えるのが、ライスパワーNo.11の医薬部外品の効能。ライスパワーNo.11は、お米を蒸したあと何日もかけ、独自の方法で抽出したエキスに、酵母や乳酸菌などを加えて、90日という時間をかけて、発酵・熟成させてつくられます。日本酒をつくる「発酵」の技術を駆使し、手間と時間をかけて開発された美肌を育むパワーを持った素晴らしい成分なのです。
なぜ、ライスパワーNo.11は、素晴らしいのか。それは、肌に良いと言われている、数十種類のアミノ酸、豊富なペプチド、糖類を、生体に有効なベストバランスで含有していること。同じものを化学的に合成することは、まず不可能だと言われるほどです。
このライスパワーNo.11 は、医薬部外品の効果として、皮膚が持っている「水分保持能を改善」する効果が認められています。
水分保持能とは、化粧水などで与えた保湿成分を蒸発させずに、長時間角層内に留めておく保水力をいいます。肌にはもともと、水分保持能を持っているのですが、その力は人によって大きく異なります。水分保持能が高いか否かは、角質と角質の間を埋めている「細胞間脂質」の構成成分である「セラミド」の量によって差が出ます。
セラミドが多い肌は保水力が高く、少ない肌は保水力が低い。そのためセラミドが少ない肌は保湿効果の高い化粧水などでしっかりお手入れしても、与えた保湿成分を蒸発させずに留めておく力そのものが弱いため、すぐに乾燥状態に傾きやすく、思ったようにお手入れの効果がなかなか出ない、ということが起こります。
セラミドは、ある一定の年齢から減少しだし、何もしないとその生産量は増えることはないと言われています。
しかし、ライスパワーNo.11を使用すると、セラミドの生産を促し、セラミドが増えるのです。セラミドの生産量が増えた結果、水分を抱える能力が改善され、化粧水などで肌に与えた水分や保湿成分が角層内に留めておける時間がグンと上がります。こうして今までよりもずっと乾きにくい肌へと変わっていくのです。
こうして水分保持能が改善されると、角層内の水分量が安定して高くなるため、過剰な皮脂分泌も段々と抑制されてきます。そうして油水分バランスが安定し、ベタベタもカサカサもしない状態に近づいてきます。今までと同じスキンケア化粧品でお手入れしていても、スキンケア化粧品の効果実感も、非常に高くなる可能性があるのです。いずれの肌質も、ライスパワーNo.11で、肌の基礎体力から育てていきましょう。
Text:Yuka Hanyuda