2019.11.12
ターンオーバーを整えるには?意識すべきスキンケアのポイント
スキンケア
2023.9.28更新
「ターンオーバーが乱れて肌があれて・・・」なんていうフレーズ、よく聞きますよね?どうしてターンオーバーが乱れると肌あれが起こるのでしょうか?そもそも、ターンオーバーってどういうこと?
ターンオーバーと肌との関係性を知って、より健康的で美しい素肌を目指しましょう!
ターンオーバーってなに?
こんなフレーズを耳にされたことがある方も多いのではないでしょうか?はじめに、ターンオーバーとは何なのかを確認してみましょう。
まず、皮膚組織は大きく3つに分かれています。上から表皮(ひょうひ)、真皮(しんぴ)、皮下組織の3つです。
ターンオーバーとは、皮膚組織の一番上の表皮で起こる細胞の生まれ変わりのことで、下記2つの工程を指します。
(1)基底層で生まれた基底細胞(ケラチノサイト)が細胞分裂を起こして角層細胞になる。
(2)ある一定期間が過ぎると、自然に古い角層細胞となり剥がれ落ちる。
※基底細胞も角層細胞も同じケラチノサイトという細胞ですが、形や構造が変化するため、名称が変わります。実際にその生まれ変わりを私たちが気づくことはありませんが、ターンオーバーのサイクルが乱れると、様々な肌トラブルとなって現れます。
ターンオーバーが乱れる原因
また、「外から受ける影響」も大変大きいのも事実で、以下の2つはターンオーバーのサイクルに多大な影響を与えます。
ターンオーバーに大きな影響を与えるもの
(1)紫外線
(2)乾燥
(1)紫外線
(2)乾燥
肌が紫外線によるダメージを受けたり、乾燥したりすると、肌内部を守ろうとターンオーバーのスピードを速め、急いで角層細胞を作ろうとします。「ターンオーバーは遅いのは良くないと思うけど、速いのは良いんじゃないの?」と思われるかもしれません。ですが、「速まる」ということは「充分な時間をかけずに角層細胞を作る」ということ。その状況で作られた角層細胞の形は整っておらず、また出来上がった一つひとつの大きさも不揃いです。
角層細胞はその中にターンオーバーの工程で一緒に作られるNMF(ナチュラル・モイスチュアライジング・ファクター)という天然保湿因子を含有していますが、ターンオーバーのスピードが速い状態では、このNMFを充分に作る時間もないため、とても乾燥している角層細胞ができあがります。この状態を「未成熟」と言います。
また、剥がれ落ちる機能も低下しているため、一定期間が過ぎてもきちんと剥がれることができずそのまま積み重なり、皮膚表面の凹凸が激しくなります。
未成熟な角層細胞と肌トラブルの関係
ハリ・弾力の低下
未成熟な角層細胞はNMFの含有量が少ないために、うるおい不足によりハリ・弾力が低下します。
くすみ
未成熟な角層細胞は凹凸が多く、それが光の透過を防ぐ障害物となります。そのため、透過する光が減り、肌がくすんで見えてしまいます。
毛穴が目立つ
未成熟な角層細胞はうまく剥がれ落ちることができません。そうした角層細胞の行き先は「毛穴」。未成熟な角層細胞が積み上がり、そのまま毛穴落ちしていき、「角栓」が形成され、毛穴が目立ちます。
シミが目立つ
シミ部分の角層細胞には多くのメラニンが含まれています。ターンオーバーが乱れ、うまく角層細胞が剥がれ落ちないようになると、シミ部分の角層細胞がいつまでも剥がれず皮膚表面に残ってしまい、シミが目立ちます。
ターンオーバーを整えるために意識したいポイント
紫外線対策は万全に
日やけ止めや、紫外線防止効果を兼ね備えたベースメイク料で、肌を紫外線の影響から守りましょう。乾燥した角層環境をうるおい環境に整える
保湿機能が低い「角層細胞」が集まってできた「角層」は乾燥しています。角層が乾燥していると、またターンオーバーが速まり、未成熟な角層細胞が作られるという負のスパイラルに陥ります。「徹底した保湿」を心がけましょう。<スキンケアのポイント>
(1)化粧水はたっぷりと
徹底した保湿のために必要不可欠なアイテムが「化粧水」です。保湿力の高い化粧水をたっぷりつけましょう。そして、つけ方もとても重要です。
・コットン使用がおすすめ
よくいただく質問に「化粧水をつけるのに、コットンと手、どちらがいいんですか?」という内容があります。
よく聞かれる声は
「コットンを使うとすぐなくなっちゃうからもったいない」
「コットンに化粧水が吸い取られちゃうからもったいない」
この二つは両方とも正解です。
コットンは化粧水を肌に届ける(浸透させる)ための「ツール」です。コットンを使用すると、手でつけるよりも「一度に肌に浸透させられる量」が格段に増えます。手だと角層に浸透しない、ということでは全くありません。同じ量を手でつけても、もちろん構いません。でもコットンを使用するよりも時間がかかります。何度か重ねづけをしていただき、「肌がうるおった」という感覚が得られたら終了、を目安にしていただくと良いと思います。「コットンを使うと化粧水がすぐなくなっちゃう」のは、「肌に浸透した量が多い」からです。「コットンに化粧水が吸い取られちゃう」については、ある程度はコットンに吸収されてしまうのは事実ですが、肌にもきちんと浸透していますので、こちらはご理解いただければな、と思います。
「しっかり肌をうるおわせたい」と思ったときにいつも使用している化粧水で「ローションマスク」をする方も多いと思います。ローションマスクも「ツール」です。手で使用するよりもコットン、コットンよりもマスクを使用した方が、一度に浸透させられる量が増えます。
「コットンよりも手の感触が好き」という方や、コットンの刺激で赤みが出る、という方は、もちろん手使用で問題はありません。また、手使用専用の化粧水もございますので、それぞれのメーカーの使用方法に準じてください。
・乾燥を感じる部分には、重ねづけ
コットンもしくは手で化粧水の基本の量をつけてから、乾燥を感じる「部位」には重ねづけをしましょう。人により、乾燥しやすい部分は異なります。「どこの部分が乾燥しているか」の判断は、自分の「感覚」で構いません。「乾燥しているかな?」と感じた部分に、化粧水の重ねづけをお試しください。
※肌状態を見ながら、量は加減してください。
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(2)乳液かクリームは必ずつける
「与えたうるおいをクリームで蓋をする」、ということはよく聞かれることですよね?化粧水で与えたうるおいを蒸発させないようにすることはとても大切です。
また、皮膚がもとから持っているうるおい成分は、水溶性のものと油溶性のものがあります。大きく分けると、水溶性のうるおいは化粧水で与え、油溶性のうるおいはクリームで与える、と考えてください。(乳液は、化粧水とクリームの中間的な位置になります)皮膚には両方のうるおい成分が必要です。乳液やクリームの重たさが苦手な方や、乳液やクリームをつけると翌日テカリやすい、と感じる場合は、テクスチャーの軽いものを選んだり、量を減らすなどして調節しましょう。全くつけないのはNGです。化粧水で与えたうるおいが直ぐに蒸発してしまい、乾燥すると、皮膚の保護作用で、皮脂分泌がより過剰になる可能性が大です。また、皮膚表面に残った皮脂は酸化し、ターンオーバーが乱れる原因につながります。
(3)水分保持能を上げるお手入れを取り入れる
「水分保持能」とは水分を抱え込み、蒸発させないようにする能力(力)のことで、いわゆる肌の「保水力」。化粧水で与えたうるおいを、肌は受け止めることができますが、その「うるおいを角層内に留めておける時間は人によって全く異なる」ことをご存知でしょうか。同じ化粧水を使っても、そのうるおい成分を角層内に留めておける時間が違えば、効果も全く違ってきます。化粧水をたっぷり使うことはもちろんですが、ぜひ取り入れてほしいのが「水分保持能を改善する」お手入れです。
◇水分保持能を改善する有効成分「ライスパワーNo.11」
化粧水で与えたうるおいを蒸発させずに長時間角層内に留めるには、角層内の細胞間脂質の量により異なります。細胞間脂質の約半分を占めているのが「セラミド」です。セラミドは、ある一定の年齢を過ぎると減少しはじめ、何もしないと増えることはないと言われています。ですが、「ライスパワーNo.11」※という有効成分は、継続的に皮膚に塗布することでセラミドが増加し、皮膚の水分保持能が改善されることが唯一認められている成分です。
セラミドが増えることで長時間化粧水などで与えたうるおい成分を角層内に留めることができるようになり、その結果角層の水分量が増加します。ターンオーバーも大変整いやすくなることが期待されます。ターンオーバーの乱れにより起こる、乾燥、ハリ・弾力の低下、くすみ、毛穴の目立ち、シミの目立ちなどのトラブルが気にならない肌状態へと導いてくれます。ぜひ取り入れてみてください。今までに経験したことのないような、嬉しい肌変化をご実感いただけると思います。
※全成分名称:ライスパワーNo.11(米エキスNo.11)
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