2023.01.20
出産後の肌トラブルに悩めるママへ! 産後に肌が不調となる原因と対策
Beauty Column
女性の身体は妊娠・出産を通して大きな変化が起こります。
そのため、出産後に肌の不調や肌トラブルに悩む女性も多いと思います。
出産後の肌トラブルはなぜおこるのでしょうか。
今回は妊娠中から出産後の肌状態について詳しく解説します。
■原因の1つは「ホルモンバランスの変化」
妊娠・出産に伴い、体内で大きく変化する「女性ホルモン」。
女性ホルモンには
●エストロゲン(卵胞ホルモン)
●プロゲステロン(黄体ホルモン)
の2種類あり、妊娠するとこれらの分泌量は増加します。
女性ホルモンは肌にも影響を与えます。
エストロゲンにはコラーゲンやヒアルロン酸、セラミドの生成を促進させる働きがあり、 肌のうるおいやハリを高めたり、ターンオーバー(表皮の生まれ変わり)のリズムを整えたりするため、美肌づくりに役立ちます。
一方、プロゲステロンには皮脂の分泌を促進させる働きがあり、妊娠初期にニキビができやすくなったと感じる方もいますが、プロゲステロンの影響もあるかもしれません。
妊娠中は女性ホルモンの増加の影響により、「肌の調子がよい」と感じる方がいます。
出産後は、妊娠中に増加していた女性ホルモンは妊娠前の状態に戻ります。
そのため、妊娠中「肌の調子がよい」と感じていた人は、「肌の調子が悪くなった」と感じるといいます。
→女性ホルモンについて詳しく知りたい方は「知ってるようで知らない?女性ホルモンの話」をご覧ください。
■出産後の忙しさも肌トラブルの原因
「出産」という大役を果たし心身ともに疲労している上、休む間もなく育児がスタートして、まとまった睡眠がとれず、慢性的な睡眠不足になってしまう方も多いと思います。
そういった生活リズムの崩れが肌の不調や肌あれ、ニキビなど肌トラブルとしてあらわれてしまいます。
産後はどうしても子ども優先になってしまうため、なかなか自分の肌のことにまで気にかけるのは難しいと思いますが、1つだけ大切なことは「眠れるときはきちんと眠る」こと!
睡眠前のスマートフォンやタブレットの使用は眠りが浅くなってしまうため、NG!
いろいろと調べたいことや見たいものもあるかもしれませんが、貴重な睡眠時間!
質の高い眠りにつけるよう、心がけましょう。
→睡眠の質を高める方法について詳しく知りたい方は「睡眠こそが最高の美容法?!」をご覧ください。
■産後、スキンケアで心がけたいこと
肌の調子を整え、健やかな状態を保つためにも「保湿ケア」と「紫外線対策」の2点だけは毎日行うようにしましょう。
「出産前に使っていた化粧品に刺激を感じる」
「産後、肌が敏感になった気がする」
という場合は、パラベンフリーやアルコールフリーなどの皮膚刺激の少ない化粧品を選ぶのがおすすめです。
紫外線対策においても、自分の肌に塗った日やけ止めが赤ちゃんの素肌につくのが不安な方は、紫外線吸収剤フリーのノンケミカルの日やけ止めや、低刺激処方などの肌にやさしいタイプのものを選ぶのがおすすめです。
■ライター
関西学院大学理学部卒業後、化粧品メーカーにおいて研究・開発に従事。
その後、化粧品の商品企画・マーケティングへと転身。
2018年、これまで培った化粧品や美容の知識を発信するべく、ライターとして独立。
All About Beauty 公式ガイド。