2023.02.17
フケの原因は? 正しいお手入れで健やかな頭皮に!
Beauty Column
毎日きちんとお手入れしているのに、気づくと“フケ”が出ている!
なんてことはありませんか?
フケが出るのはなぜなのでしょうか?
今回は、フケについて詳しく解説します。
■フケの正体は頭皮の角質
"フケ”とは、頭皮から剥がれ落ちた角質です。
通常であれば、不要な角質は洗髪時に洗い流されるものです。
しかし、頭皮のターンオーバー(生まれ変わり)が乱れて量が多くなってしまうと“フケ”として現れてしまうことがあります。
一言で“フケ”と呼ばれますが、2種類のフケがあります。
1.乾性フケ
サラサラと粉雪のように舞い落ちるタイプのフケです。
乾性フケの原因は「乾燥」!
そのため、冬場に多くみられるのも特徴の1つです。
2.脂性フケ
少し湿った感じのフケで、髪の根もとにベタっとくっついていることもあります。
脂性フケの原因は「油分」!
皮脂の過剰分泌だけでなく、洗髪が不十分なために起こることもあります。
この2種類のフケは原因が正反対!
フケが出た際、自分のフケがどのタイプかを判断して正しくお手入れしないと悪化させてしまうこともあるので注意が必要です。
■乾性フケに効果的なお手入れ
洗浄力の強いシャンプーを使ったり、シャンプーの使用量が多すぎたり、ゴシゴシ強い刺激を与えて洗ってしまうと、必要な皮脂まで奪われてしまい、頭皮が乾燥してしまいます。
注意が必要なのは「フケが出ているから」と言って“フケ用シャンプー”を使ってしまうこと!
一般的なフケ用シャンプーは頭皮の殺菌成分が配合されていて、洗浄力や刺激がやや強くなっていることも!
そのため、“フケ用シャンプー”は脂性フケの方にはおすすめですが、乾性フケの場合は頭皮の乾燥を促進してしまうためおすすめできません。
頭皮にやさしいマイルドなタイプのシャンプーで、やさしく洗ってください。
爪でひっかくように洗ったり、シャンプーブラシでゴシゴシするのはNG!
指の腹でソフトに洗いましょう。
そして、すすぎ残しのないように丁寧に洗い流しましょう。
さらに注意したいのがドライヤーです。
ドライヤーと頭皮の距離が近すぎると頭皮が乾燥する原因に!
ドライヤーは頭皮から最低でも10cm以上は離して使うようにしましょう。
■脂性フケにおすすめのお手入れ
脂性フケに悩む方に多いのが“毎日洗髪しているのに、頭皮がベタつく”と感じることです。
シャンプーの際は、たっぷり泡立てて頭皮を中心に丁寧にやさしく洗うことが大切です。
ワックスやオイルなどの整髪料を使用した日は、特に丁寧に洗うようにしてくださいね。
頭皮に皮脂が残った状態だと、マラセチア菌というカビの一種が繁殖してフケが悪化することも!
そのため殺菌剤が配合された“フケ用シャンプー”を使うのもおすすめです。
脂性フケは皮脂分泌を活性化させる男性ホルモンの影響を受けやすいため、男性に多くみられるのも特徴です。
若いころ、ニキビができやすいタイプだったりすると、中年以降に脂性フケが出やすくなる、とも言われています。
■気になる場合は皮膚科に相談を
そんな方は、ぜひ皮膚科を受診してみてください。
自己判断するよりも、皮膚科専門医に診断してもらうことが安心です。
フケだと思っていたものが、頭皮のアトピーだったり、シャンプーや染毛剤などにかぶれて湿疹が発生していたなんてこともあるそうです。
フケというと、家族や友人に相談しにくい気持ちもあるかもしれません。
そんなときはぜひ皮膚科で正しい判断をしてもらいましょう。
■ライター
関西学院大学理学部卒業後、化粧品メーカーにおいて研究・開発に従事。
その後、化粧品の商品企画・マーケティングへと転身。
2018年、これまで培った化粧品や美容の知識を発信するべく、ライターとして独立。
All About Beauty 公式ガイド。