2020.01.14
ヘアケアの基礎知識「正しいシャンプーの方法」
Beauty Column
毎日の生活習慣である「シャンプー」。
正しい方法で行えていますか?
シャンプーは、頭髪および頭皮の汚れを落として、清潔に保つために大切なこと。
今回は、正しいシャンプーの方法をおさらいしましょう!
■シャンプーは何のためにするの?
- ・汗や皮脂、脱落した角質(ふけ)など
- ・ワックスやヘアクリームなどの毛髪用化粧品の残り
- ・空気中のちりやほこり
■正しいシャンプーの方法
●ブラッシング
シャンプー前の乾いた状態の髪をブラッシングします。
ふけやほこりなどの汚れを取り去るとともに、毛髪のもつれをほぐします。
このとき、軽いチカラで頭皮を刺激するようなイメージで行うと、マッサージ効果による血行促進が期待できます。
(あくまでも軽く!)
【ブラッシングの手順】
- _@フロント・サイドの髪を、頭頂付近の「ゴールデンポイント(G.P)」と呼ばれる箇所に向かってとかします(グレーの矢印)。
- _A次に、ゴールデンポイントから首筋に向かってとき下ろします(緑色の矢印)。
- _Bうなじからゴールデンポイントに向かってとき上げます(オレンジ色の矢印)。
- _C最後にもう一度、ゴールデンポイントから首筋に向かってとき下ろします(緑色の矢印)。
●髪と頭皮をしっかり濡らす
髪の毛だけでなく、頭皮もしっかりと濡らしましょう。
お湯の温度は38~40℃くらいの熱すぎないお湯で洗いましょう。
●シャンプーをつける
シャンプーを手に取り、両手のひらにのばして頭皮になじませます。
このとき、シャンプーをとりすぎないように注意!
不必要に多く使いすぎてしまうとすすぎ残しの元になります。
●頭皮を中心に洗う、優しく洗う
頭皮を洗う際は、
- 手を前後に動かす「縦洗い↑ ↓」
- 手を左右に動かす「横洗い← →」
を組み合わせるように心がけると洗い残しが少なくなります。
【洗い方の手順】
- _@フェイスライン~フロント部分を「横洗い← →」し、そのあと同じ部分を「縦洗い↑ ↓」します。
- _A続いてトップ(頭頂付近)~後頭部を「横洗い← →」します。
- _B耳の後ろからトップにかけて、大きく「縦洗い↑ ↓」します。
このとき、耳の後ろや生え際は洗い忘れやすい部分なので、意識して洗うようにしてくださいね。 - _C首の付け根から後頭部に向け、上から下にのぼるように「横洗い← →」します。
- _D最後は後ろの生え際(耳の後ろ~首の付け根~耳の後ろ)を細かく「縦洗い↑ ↓」します。
シャンプーをするときは、爪を立てないように気をつけてください。
頭皮を傷めないためにも指の腹で優しく洗うように心がけましょう。
優しく洗わなければいけないのは、毛髪のほうも同じです。
シャンプー時の髪の毛は、水分を吸収して傷みやすくなっている状態。
こすり合わせるように洗うと髪の外側のキューティクルがはがれて傷みやすくなってしまいますので、注意してください。
またシャンプープラシを使う際も「縦洗い」「横洗い」を意識してくださいね。
ぐるぐるを円を描くようにつかうと、髪がからまりやすくなるので注意してください。
またシャンプーブラシを使うと、その心地よさからついつい力を入れてしまいがちですが、これも刺激となるのでNG。
優しくそっと当てるように使いましょう。
●しっかりとすすぐ
洗い残しがないように、しっかりとすすぎます。
髪の長い方は、シャワーですすぐ前に、軽く髪を絞るようにして泡を落とすと時短&節水にもつながります。
シャンプーのすすぎ残しは、髪の傷みや頭皮のトラブルにつながるため、全体にぬるつきがなくなるまで、しっかりとすすぎましょう。
特に耳の後ろや襟足あたりはすすぎ残しが多いといわれるので、入念に行いましょう。
ライター
- 小林未佳
- 関西学院大学理学部卒業後、化粧品メーカーにおいて研究・開発に従事。その後、化粧品の商品企画・マーケティングへと転身。2018年、これまで培った化粧品や美容の知識を発信するべく、ライターとして独立。
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